監査法人のテクノロジー人材“図鑑” 「バックオフィスの扱いではない」 3人の活躍に迫るテクノロジーが変える“監査”の未来

» 2023年05月29日 10時00分 公開
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 多数のテクノロジー人材が、AI活用やデータドリブン経営に取り組む法人がある――こう書くと「どこのIT企業だろう?」と思うかもしれない。実は「監査法人」の話だ。

 それが“世界4大監査法人(Big4)”の一角をなすEY新日本有限責任監査法人(以下、EY新日本)だ。監査法人というと公認会計士が主役というイメージが強いが、EY新日本のテクノロジー人材は理事長直下の部署で大活躍している。さらに、同法人ではテクノロジー人材の採用を積極的に継続中だ。

 しかし、監査法人は普段関わることが少ないため、そこで働くテクノロジー人材の人物像を思い浮かべるのは難しいのではないか。そこで今回は、EY新日本で活躍する3人にフォーカスを当てる。役割が異なる3人の1日をのぞくと、テクノロジー人材の実像が浮かび上がってきた。

photo EY新日本で働くテクノロジー人材の3人

理事長直下でDX推進 多くのテクノロジー人材が活躍中

 まずはEY新日本について説明しておく。同法人は、世界的な監査法人「Big4」に名を連ねる英Ernst&Young(EY)の日本におけるメンバーファーム(業務提携している監査法人)だ。EYは世界150カ国以上で企業の監査やコンサルティングを手掛けており、EY新日本では上場企業約900社、非上場企業も含めると約4000社の監査を請け負っている。

 そんなEY新日本はDX推進や業務の効率化、組織の価値向上を目指してテクノロジー活用に取り組んでいる。AIやRPAによる業務の自動処理や企業データのリアルタイム分析による監査の迅速化などを実現すべく、理事長直轄のアシュアランスイノベーション本部を設置。エンジニアやデータサイエンティストなど約800人がDXや監査の改革を進めている。

 アシュアランスイノベーション本部に所属しているのが、今回紹介する3人だ。多様なプロジェクトを横断的に扱うCoE推進部のイデウチさん、ミタライさん、モリヤさんの1日を追いながら、具体的な業務内容を見ていこう。

photo アシュアランスイノベーション本部の概要(クリックで拡大)

部署の枠を超えて活躍 「AIなど環境が整っている」(イデウチさん)

 イデウチさんはテクノロジービジネスアナリストとして、テクノロジー人材や公認会計士など組織や部署の枠を超えて活躍している。具体的には、公認会計士から挙がる課題や業務改善の要望を聞き取り、それを解決するITシステムを提案する。実際にソリューションを作る際には、開発チームを束ねてプロジェクトを進めている。

 「要望に対して、既存ツールやAI、クラウドをフル活用したシステムの開発を進めています。EY新日本では開発環境が整っていて、必要なツールを用意してもらえるのでソリューションを自由に考えられてとても楽しいです」(イデウチさん)

photo テクノロジービジネスアナリストとして活躍するイデウチさん

午前:オフィスで始業 あえて出社する理由は?

 イデウチさんの1日は午前9時半、オフィスに出社してスタートする。リモート勤務をする人が多い中、カフェを併設したきれいなオフィスでのびのびと快適に仕事できることから、イデウチさんはあえて出社を選んでいると話す。

 「また私のミッションは公認会計士の皆さんの業務負担を減らすことなので、オフィスなら仕事の様子や雰囲気を直に感じ取れます。実際に、すごい量の紙の資料と格闘している場面に出くわしたことがあり、『デジタル化できないか』『こう改善できる』という業務改善のヒントを得られました」(イデウチさん)

 午前中はソースコードやテスト結果のレビューや、開発メンバーとチャットで情報共有することが多いという。

昼休み:ランチ巡りへ 社内Wikiの「ランチマップ」が好評

 昼休みになると、趣味のランチ巡りに出掛けることが多い。オフィスは東京の日比谷にあるので、銀座や丸の内に足を伸ばす。出社している目的の一つはランチだそうだ。

 社内Wikiに「ランチマップ」を作って公開するほどの“ランチ通”で、社内での評判も良いそう。そんな自由度の高さがEY新日本で働く面白さかもしれない。

午後:他部門と協業 担当プロジェクトを進める

 午後は基本的に、担当するプロジェクトをさまざまな職種のメンバーと進めている。プロジェクト立ち上げ時なら、公認会計士と頻繁に打ち合わせをして企画や設計をする。プロジェクトが進んだら新機能のプロトタイプを用意して、公認会計士やエンジニアと一緒にレビューして改善に取り組んでいる。

 さらに最近の案件では、デザインコラボレーションツールを使って新機能のインタフェースや使い勝手について、デザイナーや公認会計士と議論することもあるという。

ビジネス部門とテクノロジー部門の間で活躍 「業務改革に直結するのがやりがい」

 前職はITコンサルタントだったが、外部から顧客の課題解決を支援するのではなく、内部から関わりたいと思ったことがEY新日本に入社したきっかけだった。テクノロジービジネスアナリストの採用情報を見たとき「これは僕のことだな」という直感があったとイデウチさんは話す。

 「ビジネス部門とテクノロジー部門をつなぐ立ち位置です。一緒に作り上げていく実感があり、業務の変革に直結するのでやりがいがあります」(イデウチさん)

EYのグローバル規模で注目 監査調書の自動化を担当(ミタライさん)

 次に紹介するのは、アプリケーションシステムエンジニアのミタライさんだ。システムの運用保守が主なミッションで、監査調書の作成を自動化するプロジェクトと、勤怠管理チェックや工数管理を自動化するプロジェクトの2つに携わっている。特に前者の監査調書は、監査結果を示す成果物なので工数が多く、自動化の取り組みはEYのグローバル規模で注目されている。

photo アプリケーションシステムエンジニアとして注目されているミタライさん

午前:午前7時半に業務開始 中抜けしてジムにも

 ミタライさんはリモート勤務なので自由度が高い。朝型ということで始業は午前7時半。運用フェーズにあるプロジェクトを確認して優先度順に対応しつつ、並行するプロジェクトの作業も行う。作業ではオンプレミス/クラウド環境どちらも触っており、扱うデータ量が多いため整合性の確認や異常の発見を自動処理できるよう工夫している。そして午前9時半から始まる朝会に参加した後、改めて作業を続ける。

 集中力が切れ始める午前10時半ごろに中抜けし、高地トレーニングジムで身体を動かしてリフレッシュする日もある。ランチ休憩も済ませて、昼過ぎに業務に戻るケースが多い。

午後:進ちょく共有会や勉強会に参加 「公認会計士と思考パターンが近い」

 午後は勉強会やプロジェクトの進ちょく共有会に参加する。ここには公認会計士らも参加するため、交流会のような雰囲気で雑談を交えつつ連携を図るそうだ。間食でエネルギーをチャージして残りの業務を終え、突発的な作業がなければ午後5時半には退勤する。

 「入社当初は公認会計士とコミュニケーションを取れるか不安でした。しかし、EY新日本の公認会計士と話すと、エンジニアとの相性が良いと気付きました。数字の計算や論理的な考え方をしているからでしょうか。思考パターンが近いという発見がありました」(ミタライさん)

キャリアアップを目指して転職入社 EY新日本の人事制度に安心

 ミタライさんは以前、別の企業で製品開発エンジニアとして働いていたが、キャリアアップに不安を感じて転職を決意。スキルアップのため税理士試験に合格したタイミングでEY新日本の採用募集を知り、エンジニアのスキルと税務・会計知識という2つの強みを生かせると考えたとミタライさんは振り返る。

 EY新日本ではテクノロジー人材の評価制度やキャリアパス、勉強会やオンライン講座が整っているため、安心して働けるという。

 オフの時間も満喫している。退勤後や休日にはまっているのが「家事のオートメーション」だという。まだ構想段階だが、ウオーターサーバの水量を測って、足りなくなる前に水を自動注文するシステムの開発を考えているそうで、「まずは要件定義から始めます」と笑った。

「会計のプロと共同作業する醍醐味がある」(モリヤさん)

 最後はアプリケーションシステムエンジニアのモリヤさんで、システムの運用管理や連結決算の調書作成システムの実装を担当し、要件整理や開発運用プロセスの改善などにも積極的に携わっている。開発はゼロベースから公認会計士の要望を聞いて要件の検討から入ることも多い。

 直近では連結決算調書の自動作成システムが山場を向かえている。受け取った決算データを集計・分析・監査する公認会計士の膨大な作業負担を軽減するため、企業の会計システムからデータを直接取得して分析する仕組みだ。モリヤさんは「会計のプロフェッショナルと共同でシステム開発できるのが醍醐味(だいごみ)」と語る。

photo アプリケーションシステムエンジニアのモリヤさん

勉強会でクラウド技術を学ぶ 好奇心を満たせる環境がある

 モリヤさんはリモート勤務が多いため、大抵は午前9時の勤務開始から1日が始まる。午前9時半の朝会までにメールチェックや前日の作業報告の準備をし、朝会後は実装作業に入る。テクノロジービジネスアナリストとの調整ミーティングやマネジャーとの1on1ミーティング、進ちょく会議での報告なども仕事だ。

 毎月開催される勉強会では、新たな開発言語やクラウドなど最新技術を学ぶ。ベテランのモリヤさんだが、まだまだ学びたいことが多いといい、EY新日本にはその好奇心と学習欲を満たしてくれる機会があると話してくれた。

「人狼ゲーム」で大盛りあがり “友達みたい”な仲間と働く

 社内会議や勉強会の他に、週に1回のチームミーティングはフリートークがメインで特徴的だという。また1年に数回オフィスに集まって「人狼」などのゲームで大いに盛り上がりコミュニケーションを深めている。

 「フルリモート勤務やフレックスタイム制度などが整って働き方が多様化しており、とても働きやすい環境だと感じます。そしてEY新日本のメンバーは友達みたいな関係というか、いい仲間と働けています」(モリヤさん)

「バックオフィスの扱いではない」 EY新日本で活躍しませんか?

 テクノロジー人材として充実した日々を送っている3人の様子が垣間見える取材になった。EY新日本では今後もテクノロジー人材の採用を続けていくといい、3人も仲間が増えるのは大歓迎だと口をそろえる。

 「テクノロジー人材が所属するアシュアランスイノベーション本部のミーティングには、理事長が参加することも多々あります。バックオフィスの扱いではなく、ビジネス部門ともトップともつながる主役として活躍できます」(イデウチさん)

 転職経験があるミタライさんは、前職の業務知識や個人のスキルを発揮しやすい職場だと話す。監査法人はあらゆる業界をカバーしているので、前職の業務知識を仕事に役立てられるという。そうした多様な背景を持つメンバーが互いに刺激を与え合っているのもEY新日本らしいポイントだ。

 テクノロジー人材3人の話だけでも、EY新日本の働き方や業務への取り組み方が浮かび上がってきた。まだまだ魅力や活躍エピソードがあるのだろう。EY新日本に少しでも興味を持った人は、入社を考えてはいかがだろうか。募集中の職種一覧(こちら)を見れば、あなたにぴったりの職務があるかもしれない。

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提供:EY新日本有限責任監査法人
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia NEWS編集部/掲載内容有効期限:2023年6月22日