「Web担当者を昇進させたい」 制作会社が「Webサイト活用術」伝授 CMS選びが成果を左右する?

» 2024年06月05日 10時00分 公開
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 SNS全盛期に突入して、情報を瞬発的に拡散したりトレンドを作り出したりすることが可能になった。少し前まで企業の情報発信ツールといえば「Webサイト」が主流だったが、今は廃れているのかと言うとそうではない。

 SNSからの遷移先はWebサイトが多数を占めている。Webサイトが担う役割は、企業やブランドの紹介、製品やサービスの詳しい説明、見込み客や顧客に対する窓口などビジネスにおけるフロントとしてなくてはならない存在だ。

 しかし、Webサイトの価値を生かし切れていない企業や組織も多い。Webサイトの公開がゴールになってしまい、更新や運用をせず放置したり、公開後の管理がおろそかになったりしがちだ。これは、正しい知識と適切なCMSを使うことで解決できる。

 “成果につながるWebサイト”に育てるにはどのようにすればいいのか、公開後の保守やコンテンツの更新を効果的にできるツールをどう選べばいいのか。企業や大学のWebサイト制作を多数手掛けるAMR(大阪市)の近藤光央氏(代表取締役/プロダクトマネージャー)を取材した。

photo AMRの近藤光央氏(代表取締役/プロダクトマネージャー)

Webサイトは「公開時がスタートライン」 ベターな使い方は

 取材の冒頭、近藤氏は開口一番に「近年、Webサイト制作会社に求められることが変化している」と切り出した。Webサイトの制作を請け負うだけではなく、Webサイトを軸にした集客、ブランディング、マーケティングなどのサポートをワンストップで提供してほしいという案件が増えたと明かす。

 こうした状況を踏まえて、近藤氏は「Webサイトは公開した時点がスタートライン」と言い切る。企業が多くの時間と予算を投下してWebサイトを構築するのは、見てくれの良いWebサイトを公開して自慢したいからではない。商品を認知してもらいたい、集客したい、優秀な人材を採用したいなどの動機があるはずだ。

 「当社はWebサイトを『課題解決ツール』と位置付けています。Webサイトを作成したり更新したりするのは、喫緊の課題を解決したいからにほかなりません。ただ作るのではなく、掲載する情報や商品の深い部分までヒアリングして、最適なWebサイトになるように努力しています」

 Webサイトを制作するための打ち合わせで、クライアント自身が気付いていなかった魅力や強みを見つけることも多い。企業の“中の人”は商品の仕様や性能を専門用語や数値で提示してしまいがちだが、Webサイトでは商品の魅力を平易な言葉で分かりやすく伝える必要がある。Webサイトは、制作を通じて企業や商品のアピールポイントを再発見するツールにもなるのだ。

裏ミッションは「Webサイト担当者を昇進させること」

 課題解決や成果に貢献するWebサイトを作ることができれば、それを担当者の手柄にできる。普段は顧みられることが少ないWeb担当者もスポットライトを浴びるべきで、「Webサイトで成果を上げて、担当者を昇進させることがAMRの裏ミッションです」と近藤氏は笑う。

 AMRが20年前から付き合っているある協同組合では、制作を手伝ったWebサイトが表彰されるなど組織内で高い評価を得た。その結果、Web担当者は15年間異動することなく情報発信の部署に在席していたそうだ。通常なら3年ごとに異動があるというので、成果が評価された好例と言える。

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Web担当者が企画に集中できる 「最初にお薦めしているツール」とは

 Flashコンテンツが盛り上がっていた時代からWebサイト制作を続けている近藤氏は、ここにきて「MovableType.net」というCMSの導入を積極的に推進している。MovableType.netは、歴史あるCMS「Movable Type」のSaaS版だ。サーバ管理やセキュリティ対策、各種アップデート対応などを、CMSを提供するシックス・アパートに任せられるので、Web担当者はコンテンツの企画や制作、運用に集中できる。

 Webサイト作成ツールは現在、二極化が進んでいると近藤氏は話す。一つは用意したサーバにインストールして使う本格的なCMSツールで、Movable Typeはこちらに分類される。その対極にあるのが、大量のテンプレートから好みのものを選んでHTMLやCSSの知識なしでも手軽にWebサイトを作成できる「Webサイトビルダー」と呼ばれるものだ。

 近藤氏は、これまで受託した案件や顧客の要望などから、テンプレート型の手軽さと本格的なレイアウト機能が同居した二極の中間に位置するツールの必要性を痛感していたと振り返る。そこにMovableType.netがピタリとはまった。

 「中小規模のWebサイトでも、インストール型のCMSは保守や管理に相応のリソースが必要です。MovableType.netは、顧客が求める機能と使い勝手の良さが両立している上にSaaS型なので費用を必要最低限に抑えられることもあって、お客さまに最初にお薦めしています。最近はMovableType.netの優位性が知られるようになったのか、お客さまから指定されることも珍しくありません」

コンテンツを自分で追加
MovableType.netの機能「カスタムブロック」

 MovableType.netの便利機能に「カスタムブロック」というものがある。コンテンツのレイアウトパターンを「ブロック」として用意しておける機能だ。吹き出しで表現する対話形式のレイアウトや写真や表を含む商品説明などの複雑なレイアウトも、現場のWeb担当者がブロックを組み合わせて簡単にコンテンツを追加・編集できる。専門的な知識が必要な保守管理は制作会社に依頼したとしても、日々の更新やコンテンツの追加などは顧客自身で行うのがいいという近藤氏の考えを実現してくれる。

 多数のアイテムを抱える文房具メーカーのWebサイトを構築する案件では、たくさんの商品ページを制作した上で、商品情報を頻繁に入れ替える必要からカスタムブロックを導入。Web担当者が写真と文章を用意すれば簡単に追加できるようにした。

 専門学校の案件では、複数の学科コースを紹介するWebページを作り、納品後もWeb担当者が改善をしたいという要望からカスタムブロックを採用した。ブロックの組み合わせならデザインが崩れることもなく更新できるので、担当者が自由にコンテンツを入れ替えられる。更新や追加のたびに制作会社に依頼していたのでは、このようなフットワークの軽い対応は難しい。

 「多くのお客さまがカスタムブロック機能の使い勝手が良いことに驚いています。制作会社への丸投げではなく、自分の手でWebサイトを作っている感覚になるので満足感が高いようで、こちらもうれしい気持ちになります」

photo カスタムブロックを使えば複雑なコードを触らずに多彩なコンテンツが作成できる。画像は2カラムで表示するブロックの例(クリックで拡大)

オープンソースの無料CMSとは何が違う? 選ぶ前の確認ポイント

 MovableType.netを選ぶポイントの一つが「コスト」だ。オープンソースで無料のCMSを使った場合はソフトウェアやデータベース、プラグインなどの管理に相当なリソースを割く必要がある。CMS自体は無料なので、制作会社の中には初期構築時の請求額を低く提示して月額の運用費を高額に設定するところもあるという。

 「MovableType.netを推奨する背景には、Webサイトに関わるコストを適正価格で提示して、公開後の運用費をできる限り抑えたいという意図があります。SaaS型は定額制なのでコストを見通しやすく、保守管理の作業をシックス・アパートに任せられるので管理の手間を減らせます」

photo インストール型とMovableType.netの運用コスト比較(クリックで拡大)

セキュリティ対策もお任せできる「ちょうどいいCMS」

 Webサイトはセキュリティも無視できない。外部に公開するので、CMSのセキュリティホールを攻撃者に狙われたりプラグイン経由でサイバー攻撃を受けたりする可能性がある。高機能なプラグインを導入しても、セキュリティ対策やプラグイン同士の影響関係などを常に意識する必要が生じる。

 ある企業のWeb担当者が制作会社への確認なしにプラグインをアップデートしてしまい、SEOツールに影響が出たり必要なデータが全て飛んでしまったりしたという、泣くに泣けないエピソードを近藤氏は紹介する。

 「MovableType.netはSaaS型なので、セキュリティのアップデートや修正パッチの適用などをシックス・アパートが行ってくれます。24時間監視して問題発生時に素早く対応してもらえるので、負荷対策やサーバ管理に工数を割く必要もありません」

 MovableType.netはプラグインを使わない設計なので、プラグインに起因するトラブルを考える必要もない。「CMSの二極化について話しましたが、MovableType.netはまさに『ちょうどいい』ツールだと言えます」

スタンダードプランで使える“神機能”

 さらにMovableType.netのあまり知られていない“神機能”として近藤氏が高く評価するのが「ステージング機能」だ。一般的にイメージされるステージングとは異なり、MovableType.net のステージング環境はその場で本番環境を複製してすぐに作成できる。作成したステージング環境では、公開ページに一切影響を与えずに修正や更新、コンテンツの追加による影響や見栄えの確認が可能だ。

 通常なら本番環境と全く同じ構成のステージング環境を構築する必要があるので、かなりのコストがかかる。

 「MovableType.netであれば、ボタンをポチッと押せば運用中の環境を複製できます。月額5000円もしないスタンダードプランでステージング環境での検証と同じことができるわけですから、これはお得以外の何ものでもありません」

photo MovableType.netのプラン一覧(クリックで拡大)

 開発者やWebサイト制作者に親切なところが、MovableType.netが支持される理由だ。サポートも充実しており、MovableType.netを提供するシックス・アパートのプロダクトマネジャーが毎週約1時間のオンライン相談室を開いている。予約不要で、制作会社やエンドユーザーを問わず誰でも参加できる。

 「オンライン相談室はプロダクトマネジャー本人にカジュアルに質問できる最強のサポートです。テクニカルサポートも充実しています。サポートがないツールは怖いのでお客さまに確証を持って紹介できません。シックス・アパートは100%信頼できて、もはやファンです」

浮いたリソースで「Web担当者が本来やるべき仕事」に集中

 「MovableType.netはSaaSの便利さが詰まっています。管理の手間や運用の負担をシックス・アパートに任せられるので、そこで浮いた時間やお金を企画やコンテンツの制作など他のことに注げます。Web担当者が本来やるべき仕事に注力できるので、ひいてはWeb担当者の昇進につなげられると考えています」

 インタビューの最後に、これから企業がWebサイトをどう生かしていくといいのか近藤氏に聞いた。

 「ブランディングにしてもマーケティングにしても、インターネットだけに頼り過ぎるのは良くないと考えています。リアル開催のイベントとWebサイトを連動させるといった活動に注力することも必要ではないでしょうか。当社もWebサイト制作に限らず、マーケティングやリアルな活動をサポートしていきます」

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