小寺信良のIT大作戦
そろそろ「1家に1台」の時代? 3Dプリンター初心者が「Creality K2 Combo」を試してみた(1/3 ページ)
プラスチック素材を溶かして積層し、立体物を作る3Dプリンターの登場によって、「ものづくり」は一変した。工場に発注しなくても手元で試作品が作れるようになることで、開発スピードが上がり、コストが大幅に下がった。
3Dプリンターが一躍注目されたのは、2014~15年頃だろう。秋葉原にベンチャー企業を支援するDMM.make AKIBAが開業したのが14年である。またデータを持ち込んで3Dプリンターが利用できる「FabLab」や「FabCafe Tokyo」といった出力施設も登場した。学校教育でも、3Dプリンターを使ったものづくり教育の必要性が提唱された時代であった。
筆者はこうした取材を通じて3Dプリンターが何であるかは知っており、興味もそれなりにあったが、自分で使ってみるチャンスはなかった。そんな折、2014年に深圳で開業した3Dプリンターメーカー、中国Crealityから、昨年10月に発表された最新モデル、K2 Comboをお借りすることになった。最新の3Dプリンターならものづくりの素人でも使えるのか。早速試してみた。
組み立てわずか30分でセットアップできる
Crealityは業務用からホビー用まで多数の3Dプリンターをラインアップするが、K2シリーズは昨年10月にリリースされた新シリーズである。
大きさ別で「K2 Plus」「K2 Pro」「K2」という3種類があり、K2は外寸404×436×545mm、造形サイズ260×260×260mmの、一番小さいモデルである。ノーマルのK2は材料であるフィラメントの使用数が1つだが、「Combo」が付くラインアップは4種類のフィラメントが切り替えられる「CFS」と呼ばれるボックスのシステム商品となっている。K2単体では9万3400円、K2 Comboは12万4400円となっている。
梱包時は外装にくっついているパーツが外された状態で届くので、マニュアルを見ながら組み立てる。とはいえやることは輸送固定用のネジを外し、タッチスクリーンモニタの取り付け、CFSと本体の配線、フィラメントバッファのネジどめ、天板の取り付けぐらいなので、フィラメントの装着まで含めて30分ぐらいで終わる。
電源を入れると自己診断プログラムが走るので、タッチスクリーンで操作する。自己診断は各パーツの動作確認は水平調整などで、20分ぐらいかかる。
3Dプリンター本体はWi-Fi対応なので、家庭内のWi-Fiと接続すれば、PCやスマホの専用ソフトからコントロールできるようになる。
まずは手始めに、スマホアプリを試してみた。いきなり設計するのではなく、多くのデータが公開されているので、作りたいものを選ぶ。最初に出力してみたのは、サムライ型の線香立てだ。「スライス」をタップして「プリント」を押せば、プリントが始まる。
まだこの時点では、3Dプリンターのデータ形式など何も知らない。だがプリントデータがすでに山ほど公開されており、それを選ぶだけで簡単に作れてしまう世界なのだということを理解した。
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小寺信良のIT大作戦
ベテランのテクノロジーライターである小寺信良さんがIT分野全般にわたって考察する。
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