「新サービスは死に、"狂気"が生まれる」 ニコニコを創ったカワンゴ氏&ひろゆき氏に聞く、AI時代のサービス開発(1/3 ページ)
生成AIが目覚ましい速度で進化し、サービス開発のスピードが劇的にアップしている。それは、新サービスが簡単にコピーされ、競争力を失う時代の幕開けでもある。
AI時代、Web開発はどうなるのだろうか? 「ニコニコ」を開発・運営するドワンゴ創業者の川上量生(かわかみ・のぶお/カワンゴ)氏と、「2ちゃんねる」創設者で「ニコニコ」運営にも貢献した西村博之(ひろゆき)氏に聞いた。
川上氏「AIにより、新サービスは成立しなくなる」
――AI時代に、Webサービスの開発はどう変わると思われますか?
川上氏: これから、AIによってゲームチェンジしますよね。
AI時代は、新しいものを作っても、そのコピーがめっちゃ簡単。そうすると、先行して(経済的に成功して)いるところが圧倒的に有利になり、新しいものを作ること自体が非常に難しくなってくる。
その結果、新しいものが出なくなります。既存の強いプレイヤーがコピーして出しちゃうから。
――新しいものを出しても、AIですぐにコピーされるから、出すモチベーションがなくなる、ということですか?
川上氏: 出す気がなくなるというか……ビジネスとして成立しなくなります。
――新サービスで差別化できず、収益が得られない。
川上氏:そう。新サービスがビジネスとして成立しなくなるんです。それがまず一点。
“人間同士のSNSの時代”は終わる
川上氏:もう一点は、人間のコミュニケーションがAIを通じて行われる可能性が高い。これまでのSNSは、人間同士がつながるものじゃないですか。でもこれからは、AIが間に介在するんだと思うんですよね。
――AIが介在するとは? 例えば友人からのLINEに対して、「AIモード」で自動生成した返事を打つというイメージですか?
川上氏:それも一つの例ですが、そもそもXなどのSNSで、マッチング(編注:「おすすめ」に出すポストの選定など)はAIがやっていますよね。それによってタコツボ化(同じ考えを持つ人の意見ばかり見て考えが先鋭化していくこと)していったり。
要するに、僕らが今まで思ってたSNSの時代って終わるんですよ。
――人間同士が相手を選んでダイレクトにつながり、直接テキストを入力してやりあうような、人間同士のSNSが終わる、と。
川上氏:はい。その後がどういう風になるのかは、まだ誰も答えを持っていないと思うんだけど。
今後のサービスは、AIが自動でパラメータとかを調整して、バンバン作るようなものに変わるかもしれない。そしたら「人間が作った」って言えるものは、この時代(今)しかできないですよね。
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