Amazon、「Project Kuiper」改め「Amazon Leo」で航空機向け高速Wi-Fi参入
米Amazonは4月13日(現地時間)、衛星ブロードバンドネットワーク「Amazon Leo」(旧「Project Kuiper」)で航空機用アンテナを導入すると発表した。
Amazon Leoは、低軌道(LEO)に数千基の人工衛星を配置し、地上の光回線が届かない地域でも低遅延の高速インターネット接続を提供する衛星通信サービス。2019年に構想が発表され、2025年に現在の名称に変更された。最終的には3000基以上の衛星によるグローバルな通信網の構築を目指している。
航空機向けの新型アンテナでは、機体に1基搭載するだけで衛星と通信できるフェーズドアレイ方式を採用する。機械的な可動部を持たず、衛星を電子的に追尾する設計で、機体の空力性能への影響を抑えつつ安定した接続を可能にする。このアンテナにより、ダウンロード最大1Gbps、アップロード最大400Mbpsの通信が可能で、機内の全乗客が同時に動画ストリーミングなどを利用できる性能を想定している。
航空機が時速約933キロで上空を通過する際、アンテナは低軌道を周回するAmazon Leo衛星との接続を確立することで同社のネットワークに接続する。この接続は衛星間でシームレスに引き継がれ、地上のゲートウェイアンテナネットワークへと伝達される。各ゲートウェイアンテナは同社のグローバル光ファイバーネットワークを経由して最寄りのAWSエッジロケーションに接続され、最終的にインターネットやクラウド上の顧客リソース、プライベートネットワークへと繋がる仕組みだ。
1基のアンテナで高速通信を実現することで、従来よりも設置や運用が簡素化されるほか、機内Wi-Fiの品質向上や航空会社側の機材コスト低減などのメリットがあるとしている。
Delta Air LinesやJetBlueなどが導入を予定しており、Deltaでは2028年までに約500機搭載する計画だ。
競合する米SpaceXは、2022年に航空機向けインターネットサービス「Starlink Aviation」を発表し、既に多数の航空会社と契約している。2025年時点で1400機以上の商用機に導入されている。
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