Meta、AIグラスの「盗撮改造」対策を強化──録画ランプ破壊で撮影不能に
米Metaは7月7日(現地時間)、日本でも販売している「Ray-Ban Meta」などのAIグラスのプライバシー対策に関するFAQ形式の公式ブログを公開した。周囲の人に撮影中であることを知らせる白色LED「キャプチャLED」への妨害行為を検出した場合、カメラを無効化するアップデートを実施すると説明している。
同社のAIグラスは、音楽再生やAIアシスタントの利用に加え、ハンズフリーのカメラとして写真や動画を撮影できる。撮影したコンテンツはまずグラス内に非公開で保存され、スマートフォンへの転送や共有はユーザーが選択する仕組みだ。撮影中は前面のキャプチャLEDが点滅し、周囲に撮影を知らせる。写真では短く、動画では録画中ずっと点滅し、このLEDを無効にするスイッチはない。
問題となっていたのは、このLEDを無効化して「気付かれずに撮影できるカメラ」として悪用される事例が相次いでいた点だ。第2世代以降のグラスでは、LEDがテープなどで覆われたことを検出するとカメラを自動的に無効化する仕組みを導入済みだが、Metaは「テープにとどまらず、LED自体を改造したり破壊したりする巧妙な手口が見られるようになった」と認めている。米国では改造を請け負う業者の存在も報じられており、元Wall Street Journal記者のジョアンナ・スターン氏は、少なくとも30州でFacebookマーケットプレイス上にLEDを除去するサービスの出品があり、自身も100ドルを支払って録画インジケーターのないグラスを入手できたと報告していた。
今回のアップデートでは、LEDが物理的に改造・破壊されたことを検出した場合もカメラを無効化する。併せて、改造サービスを宣伝する広告や投稿、Facebookの「Marketplace」の出品を削除し、アカウント停止を含む措置を取るほか、Metaのプラットフォーム内外を問わず、改造サービスを販売する個人や企業に対して法的手段を講じるという。
LEDを白色光にした理由についてMetaは、多くの選択肢を検討した結果、視認性と体験のバランスが最も優れていたためと説明。日中でも見える明るさや動画撮影時の点滅頻度についても十分なテストを行ったとしている。シャッター音は装着者には聞こえるが、離れた場所まで届く音にするのは現実的ではないとの見解も示した。
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