アッカ、経営体制を一新 NTT色薄めWiMAXに備え
アッカ・ネットワークスは6月6日、日本アイ・ビー・エム出身の木村正治氏が最高経営責任者(CEO)に就任したと発表した。筆頭株主のNTTコミュニケーションズは保有株式の一部を米ファンドに売却し、長期的には出資比率を下げていく方針。アッカはWiMAXへの参入を控えており、NTT色を薄めて中立性をアピールし、幅広い事業者との提携関係を築きやすくする。
木村CEOは日本IBM常務、IBMビジネスコンサルティングサービス社長などを歴任。法人向けソリューション営業などに実績があり、法人向け事業の強化を目指すアッカの方向性とも一致した。8月予定の臨時株主総会を経て代表権のある社長にも就任する。坂田好男社長は代表権のない取締役となり、臨時株主総会後に退任する予定。
NTTコムはアッカ発行済み株式の19.7%を保有していたが、このうち5%分を、米Igniteが新生銀行などから資金調達して設立した投資事業有限責任組合に売却した。Igniteはシリコンバレーに拠点を置くIT専門のプライベートエクイティファンドで、アッカ設立時にも参加していた。今後もNTTコムから株式を買い取る意向を示しているという。
総務省は新無線通信システムの免許を最大2社に割り当てる方針を発表。アッカとウィルコムが参入する公算が大きく、秋にも免許が交付される見通し。アッカは近く事業企画会社を設立し、WiMAX参入計画を具体化する。
事業展開に必要な資金や端末などは「水平的な幅広いパートナーシップ」(木村CEO)でそろえていく考え。このためNTTコムの出資比率を段階的に下げ、NTT出身の坂田社長も退任することで中立色をアピールする狙いだ。
NTTコムとは、ISP「OCN」向けADSLで60万回線、法人向けで約2万回線を共通顧客として持っており、今後も協力関係は変わらないとしている。
アッカの約10%を保有するイー・アクセスについては、「経営にタッチしていないし、打診も受けていない。今後もそういう関係なのでは」(木村CEO)としている。
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