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IBM、Sun、Ciscoなど38団体が「Open Cloud Manifesto」公開:MicrosoftとAmazonは不参加
クラウドコンピューティングのオープン性を宣言するマニフェストが公開されたが、サポーターにMicrosoftとAmazonの名前はない。
IBM、Sun、Ciscoほかクラウドコンピューティングサービスを提供する企業らは3月30日、「The Open Cloud Manifesto」のDraft 1.0.9をサイトで公開した。
この文書は、クラウドコンピューティングという新しい技術の原則について、コミュニティーで検討するきっかけを提供する目的で公開したという。クラウドコンピューティングの定義、現在の問題点、目的について記されており、「クラウドは可能な限りオープンでなければならない」と結論付けている。
Open Cloud Manifestoを支持する企業および組織としては、IBM、Sun、Cisco、SAP、OMGなどを含む38団体が名を連ねているが、クラウドサービスを提供する大手のAmazonとMicrosoftの名前はない。
Microsoftでクラウド関連の開発を担当している開発プラットフォームおよびツール担当上級ディレクター、スティーブン・マーティン氏は公式ブログで3月26日、「Open Cloud Manifestoのコンセプトには同意するが、その策定過程にはオープン性が欠けており、がっかりした」と述べ、「本当にオープンで透明性の高い方針であれば喜んで支持する」と不参加を表明していた。
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