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Microsoft、欧州版Windows 7は“ブラウザ抜き”に:EU独禁法順守のため
Windows 7を欧州で独禁法を順守しつつ期日通りにリリースするため、MicrosoftはIE 8をバンドルしない「Windows 7 E」を準備している。
米Microsoftは6月12日、次期OS「Windows 7」の欧州版にはInternet Explorer(IE) 8をバンドルしない事を公式ブログで明らかにした。
Microsoftは1月、欧州委員会からWindowsへのIEのバンドルは欧州の独禁法に違反する疑いがあるとの見解を示した異議告知書を受け取った。この法的問題はまだ解決していないが、欧州でも世界のほかの地域と同時にWindows 7を発売するため、OEMメーカー向けおよびユーザー向けにWebブラウザを分離した欧州専用バージョン「Windows 7 E」を提供することにしたという。予定されている10月22日の発売に間に合わせるために、OEMメーカーに対しては6月8日の週に告知を開始した。
OEMメーカーはPCに搭載するWindows 7に追加するWebブラウザを選択できるので、新PCを購入したユーザーは問題なくインターネットにアクセスできるとしている。
欧州委員会との話し合いでは、Windows 7に複数のWebブラウザをバンドルし、インストール時にユーザーに選択させるという解決法などが浮上しているが、こうした方法はユーザーを混乱させることになり、ベストだとは思えないという。Microsoftは引き続き欧州委員会との調整を続けるとしている。
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WindowsとIEの抱き合わせや、IEがオープンなWeb標準に準拠していないことが問題だとしている。
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