ソフトバンク4〜6月期、四半期初の営業益1000億円超
ソフトバンクの09年4〜6月期は、営業益が前年同期比27%増の1082億円となり、四半期ベースで初めて1000億円を超えた。移動体通信が順調で、端末販売数は前年同期比で増加に転じ、「底打ちした」という認識。
ソフトバンクが7月30日発表した2009年4〜6月期の連結決算は、営業利益が前年同期比27%増の1082億円となり、四半期ベースで初めて1000億円を超えた。移動体通信事業の増収増益が業績をけん引している。孫正義社長は「多くの節目を乗り越え、よちよち歩きが、自分の足でしっかり踏みしめて前に歩いていけることを感じてもらえる決算になっている」と話した。
売上高は3%増の6663億円と増収。経常利益は45%増の787億円、純利益は41%増の273億円。フリーキャッシュフローは565億円(前年同期比944億円増)だった。純有利子負債は1兆9051億円(うち割賦債権流動化債務が2319億円)。
移動体通信事業は売上高が9%増の4050億円、営業利益は36%増の602億円と、それぞれ全社連結の6割を占める大黒柱になっている。端末販売台数は200万台。前年同期の181万台から改善し、「底打ちした」との認識だ。同期の純増数は32万件と、NTTドコモ(26万件)、KDDI(15万件)を上回りトップに。同期末の契約数は2095万6000件になった。
ARPU(1人当たりのデータ通信料+基本料・音声+あんしん保証パックなど付加サービスの合計)は4310円で、前四半期の4120円から改善した。端末割賦販売の支払いを含めた1人当たり現金収入は5890円。ここ2年で若干の増減はあるものの、堅調に推移している。1契約当たりの現金収入が一定であれば、契約数が増えれば全体の現金収入(キャッシュフロー)は増える──「とてもシンプルなビジネスモデルだ」と孫社長は話す。
同社が開示している2010年3月期の業績予想は、営業利益が4200億円、FCFが2500億円。
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