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スイス政府、ストリートビューめぐりGoogle提訴へ
ストリートビューの「顔やナンバープレートのぼかしが不十分」という理由で、スイスの連邦データ保護・情報委員はGoogleを訴える意向だ。
スイスの連邦データ保護・情報委員(FDPIC)が11月13日、Google Mapsのストリートビューをめぐり、Googleを訴える意向を明らかにした。ストリートビューに写った人の顔や車のナンバープレートが十分にぼかされていないためという。
FDPICは、Googleが8月に同国でストリートビューを開始して以来、多数の人の顔や車のナンバーが十分にぼかされていないままになっていると指摘。9月にGoogleに改善勧告を出したが、同社はほとんど従わなかったという。
またGoogleがサービス開始前に行った事前説明では都市の中心部を主に撮影することになっていたが、多数の街や都市の包括的な写真が掲載されたとFDPICは述べている。通りを歩く人が少ない地方では、単に顔をぼかしただけでは身元を隠すのに不十分だとも指摘している。さらにストリートビュー撮影車のカメラが普通の通行人の目線よりも高く、フェンスの向こうまで見えてしまうことも問題視している。
Googleはこれを受けて「残念」とコメント。同社はナンバープレートと顔のぼかし対策には自信を持っており、積極的に弁護すると話している。
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