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NECとIntel、スーパーコンピュータ技術を共同開発
米IntelとNECは、Xeonを搭載したスーパーコンピュータの性能向上に向け、ハイパフォーマンスコンピューティングHPCシステム技術を共同開発することで合意したと発表した。
米IntelとNECは11月17日、Xeonを搭載したスーパーコンピュータの性能向上に向け、ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)システム技術を共同開発することで合意したと発表した。NECがベクトル型スーパーコンピュータ開発で培った経験とIntelアーキテクチャを組み合わせ、実行性能に優れたHPCシステムの開発を目指す。
第1弾として、Xeon搭載スーパーコンピュータのメモリ帯域幅と拡張性を向上させるハードウェア・ソフトウェア技術を共同開発する。NECはXeon搭載スーパーコンピュータに、共同開発した技術を搭載する。研究開発向けなどハイエンドシステムに加え、小規模なHPCシステムも視野に入れる。
NECはベクトル型スーパーコンピュータを手がける唯一の国内メーカー。IntelのXeonと、Xeon向けベクトル拡張命令セット「AVX」(Advanced Vector Extensions)を組み合わせ、IAベースのスーパーコンピュータでより高い実効性能を目指す。NECはベクトル型スーパーコンピュータ「SXシリーズ」の開発も続ける。
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