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ニコ動は「VOD+Twitter」 コミュニティーとして成長へ
「ニコニコ動画はVODとTwitterを足したようなサービス」とニワンゴの杉本誠司社長は話し、今後もコミュティーとして育てていきたい考えを示した。
「ニコニコ動画はビデオオンデマンド(VOD)とTwitterを足したようなサービス」――ニワンゴの杉本誠司社長は12月4日の記者懇親会で、ニコニコ動画をこう定義した。YouTubeやGyaOといったVOD型動画サービスと比べられることが多いが、「VODではなくコミュニケーション中心」とし、今後もコミュティーとして育てていきたい考えだ。
ニコ動は「動画を軸にしたコミュニケーション、ディスカッションの場」と定義。VOD型の他社の動画サービスは意識しておらず、コミュニティーとして独自の進化をとげていきたいという。
ニコ動に動画を提供しているパートナー企業は200社ほど。VOD的に一方的に動画を提供している企業もあるが、パートナー動画を盛り上げるにもユーザーとのコミュニケーションが重要と説く。
企業が“ユーザーの一員”と認識されれば、動画を盛り上げられるという。例えばニコ動の運営スタッフは、名前を出してユーザーと交流するなどしているため、ユーザーに仲間と認識され愛されている。社員が顔出しで動画に登場し、人気を集めているタニタのような例もある。
ただユーザーとの交流に失敗すると、企業やスタッフなどがネット上で攻撃され炎上することも。パートナー動画や広告動画を炎上を防ぎながらうまく盛り上げるため、企業や商品のファンのユーザーに協力してもらい、音頭を取ってもらいながら盛り上げるような仕組みも今後、検討しているという。
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