「豪華メンバー、みんな来て♪」――初音ミクやニコ動が拓いた世界、情報処理学会で議論
初音ミクやニコ動は何を生み出し、どこへ行くのか――情報処理学会のイベントで、VOCALOID開発者やニコ動開発者などが一堂に会して議論する。告知用の初音ミク曲もニコ動で公開中だ。
初音ミクやニコニコ動画、ピアプロは何を生み出し、どこへ行くのか――3月10日に都内で開かれる情報処理学会のイベントで、キーパーソンが集まって議論する。イベントの内容を詞に盛り込み、初音ミクに歌わせた楽曲もニコニコ動画で公開中。曲をベースにした2次創作を募っている。
イベントは、「CGMの現在と未来:初音ミク、ニコニコ動画、ピアプロの切り拓いた世界」と題し、ヤマハのVOCALOID開発者・剣持秀紀さん、クリプトン・フューチャー・メディアの伊藤博之社長、ニコニコ動画開発者の戀塚昭彦さん、日本技芸リサーチャーの濱野智史さんがそれぞれ講演する。
4人がパネリストとして参加するディスカッションも実施。VOCALOIDの“神調教”技術「VocaListener」(ぼかりす)の開発に関わった、産業技術総合研究所の後藤真孝さんが司会を務める。
情報処理学会創立50周年記念全国大会のイベントとして、東大本郷キャンパス法文1号館25教室で、午後3時半〜5時半まで行う。参加は無料だが、Webサイトの予約フォームから事前の申込みが必要。
イベントを告知する曲「『CGMの現在と未来』に来ませんか?」をニコ動で公開した。ぼかりす発表時にも使った「PROLOGUE」という曲の替え歌で、「初音ミク、ニコ動、ピアプロの切り拓いた世界、3月10日です」「豪華なメンバー、みんな来て」といった歌詞。この曲をベースにしたイラストや動画、“歌ってみた”など2次創作を、ニコ動などに投稿してもらえるとうれしいという。
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