YouTube、フルHDより高解像度な4K2Kビデオをサポート
YouTubeが、1080pの約4倍の解像度である4K(日本では4K2K)の動画に対応した。現行のPCではオーバースペックだが、今秋発売予定の「Google TV」での視聴を前提としているようだ。
米Google傘下のYouTubeは7月9日(現地時間)、フルHD(高精細)と呼ばれる1080p(解像度1920×1080ピクセル)の約4倍の解像度を持つ、4K(解像度4096×2304ピクセル)の動画をサポートしたと発表した。
Googleによると、4K向けの理想的なスクリーンサイズは25フィート(約7.6メートル)。この解像度の動画を撮影するためのビデオカメラは高価格で、再生可能なプロジェクターシステムは小型の冷蔵庫くらいのサイズになるという。YouTubeで滑らかに再生するには、超高速なブロードバンド環境が必要としている。なお、このレベルの解像度を日本では一般に「4K2K」と呼んでいる。
YouTubeには既に幾つかのサンプル動画が掲載されており、「4k Resolution」という再生リストで視聴できる。4K2Kで再生するには、再生プレーヤーの動画品質選択プルダウンメニューで「Original」を選ぶ。
YouTubeは同日、コンテンツパートナー向けに総額500万ドルの助成金プログラムも発表した。このプログラムにより、4K動画など、高品質なコンテンツの投稿を促す狙いだ。また、7月7日に発表したユーザー参加型映画プロジェクト「Life in a Day」では、大型スクリーンでの上映に耐え得る高画質での投稿を推奨している。4K2Kは現行PCには明らかにオーバースペックだが、今秋から発売予定の「Google TV」での視聴を前提としているようだ。
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