iPhone 4、購入者の約9割が満足 アンテナ問題の影響は
iPhone 4の満足度は非常に高いものの、アンテナ問題の影響か、3GSよりも満足度はやや低くなっている。
アンテナ問題が取りざたされたAppleのiPhone 4だが、購入者の大半は同製品に満足している――米調査会社ChangeWave Researchがこのような調査結果を発表した。
213人の米iPhone 4ユーザーを対象に行った調査によると、同製品に「非常に満足」している人は72%、「やや満足」している人は21%だった。ただし、「非常に満足」な人の割合はiPhone 3GSの82%から低下している。3GSで「やや満足」は17%だった。
iPhone 4の好きなところと嫌いなところを聞いたところ、好きなところで最も多かったのはディスプレイの解像度(49%)だった。それに500万画素カメラ(31%)、タッチスクリーン(30%)、使いやすさ(25%)、マルチタスク(22%)と続く。
嫌いなところで多かったのは、AT&Tとの契約が必須なところ(27%)、AT&Tのネットワークの品質(24%)、アンテナ問題(24%)、接続の途切れ(23%)、バッテリー駆動時間(15%)だった。3GSでは、バッテリー駆動時間が最大の不満点として挙げられていた。
iPhone 4では「持ち方によって電波感度が低下する」というアンテナ問題が物議を醸したが、ChangeWaveの調査では、ユーザーの約3分の2がこの問題を経験したことがなかった。また14%が「大した問題ではない」と答えており、「やや問題」は14%、「大いに問題」は7%だった。また、無料ケースを配布するというAppleの対処については、73%が満足と答えた。
ChangeWaveは、iPhone 4は非常に評価されているが、満足度が3GSをやや下回るのは、アンテナ問題やこの問題をめぐる議論による影響ではないかとしている。
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