Microsoft、Facebookと提携――Bingの検索結果に「いいね!」を反映
Microsoftが検索市場でのシェア拡大を目指し、Facebookとの提携を拡大した。Facebookのソーシャルグループに基づいた人名検索結果や、友達の「いいね!」評価が表示されるなど、検索結果がよりソーシャルに、パーソナルになる。
米Microsoftと米Facebookは10月13日(現地時間)、検索エンジンBingに関する提携を拡大すると発表した。Bingでの検索結果に、ユーザーのFacebookでの友達の好みが反映されたり、人名検索で友達が優先されるようになる。
Microsoftはこの提携拡大により、Facebookの約5億人のユーザーのアクティビティを検索結果に反映して検索結果をパーソナライズし、ソーシャル化することで、検索市場で圧倒的な首位を誇る米Googleに挑む。
Microsoftオンラインサービス部門のサトヤ・ナデラ上級副社長は公式ブログで、Bingはユーザーの「意思決定エンジン」を目指しており、そのためには情報の関連性に基づいた検索結果だけではなく、人々の結び付きを反映した結果を提供する必要があると考えたという。
この提携で、2つの新機能がBingに追加された。
「Liked Results」は、映画やレストランなどを検索すると、その検索対象についてFacebookでの友達が「Like」の評価を与えている場合、検索結果に友達のLikeが表示される機能。自分と好みの合う友達の評価は一般的な評価よりも参考になるだろう。
「Facebook Profile Search」は、人名を検索するとユーザーのFacebookでのソーシャルグループ情報に基づいて、最も関連性が高い名前が優先的に表示される機能。検索結果には「メッセージを送る」リンクが表示され、ポップアップウィンドウから直接メッセージを送信できる。友達として登録していない人名については、「友達に追加」ボタンから登録が可能だ。
FacebookにログインしたままBingで検索すると、最初の5回まで「ユーザーのFacebookでのデータを利用しているが、オフにするか?」というメッセージが表示され、これらの機能を無効にすることができる。有効にするにはBingの画面右上にあるFacebookへのログインボタンからログインする。
これらの機能はまず米国のユーザー向けに数日をかけて提供を始める。MicrosoftとFacebookは今後さらに新たな機能を発表する予定としている。
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