米Hewlett-Packard(HP)は1月20日(現地時間)、新たに5人の取締役を指名したと発表した。なお、4人の現取締役が3月の株主総会で取締役再選に出馬しないため、取締役は現在の12人から13人になる。
取締役を退任するのは、ジョエル・ハイアット氏、ジョン・ジョイス氏、ロバート・ライアン氏、ルシル・サルハニー氏の4人。
1月21日付で新たに取締役に就任するのは、米eBayの前会長兼CEOで、先ごろカリフォルニア州知事選に出馬・落選したメグ・ホイットマン氏、米経営コンサルティング企業Boozのシュミート・バナージCEO、非公開投資会社General Atlanticの特別顧問ゲイリー・ライナー氏、仏Alcatel-Lucentの元CEO、パトリシア・ルッソ氏、米AXA Private Equityのドミニク・セネキールCEOの5人だ。
今回の取締役会再編は、ハードCEO退任をめぐる株主などからの批判に対応するものとみられる。2010年8月に前会長兼CEOのマーク・ハード氏がセクハラ疑惑で引責辞任した後、10月に元SAPのCEO、レオ・アポテカー氏が同社のCEOに就任した。同氏はHPの取締役にも加わり、この際、米KPCBのパートナーであるレイ・レーン氏も取締役に加わり、代表権のない取締役会会長に就任している。
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