Android、Symbianを抜いて世界スマートフォン市場でトップに――米Canalys調査
GoogleのAndroidがプラットフォーム別の世界スマートフォンシェアで初めて首位に立った。出荷台数は約600%増の3330万台だった。
米GoogleのAndroid搭載端末が、米Canalysが4半期ごとに発表する世界スマートフォン市場調査で初めて首位に立った。Canalysの1月31日(現地時間)付の発表によると、2010年第4四半期(10〜12月期)にAndroid端末は世界で3330万台出荷され、3100万台出荷されたフィンランドのNokia製Symbian端末を抜いた。
市場シェアは、首位のAndroidが前年同期比24.2ポイント伸びて32.9%、Nokiaは13.8ポイント減の30.6%。3位はAppleで、0.3ポイント減の16.0%だった。出荷台数の前年同期比の伸び率はMicrosoft以外は各社2けた台だが、Googleが615.1%とほかに大きく差を付けた。
順位 | OSベンダー | 出荷台数(単位:百万台) | シェア(%) | 成長率(前年同期比)(%) |
---|---|---|---|---|
1 | 33.3 | 32.9 | 615.1 | |
2 | Nokia | 31.0 | 30.6 | 30.0 |
3 | Apple | 16.2 | 16.0 | 85.9 |
4 | RIM | 14.6 | 14.4 | 36.0 |
5 | Microsoft | 3.1 | 3.1 | -20.3 |
その他 | 3.0 | 2.9 | 64.8 | |
総計 | 101.2 | 100.0 | 88.6 | |
(資料:Canalys) |
Androidは、韓国のLG ElectronicsやSamsung、台湾のAcerやHTCなどの複数のメーカーがそれぞれ新製品を発売し、出荷台数を伸ばしたことでトップに立った。Canalysによると、HTCとSamsungの2社がAndroid搭載端末の約45%を占めているという。なお、ハードウェアメーカーとしてはNokiaがシェア28%で首位を守っている(ハードウェア別のランキングは公開されていない)。
スマートフォン市場全体も拡大しており、出荷台数は前年同期比89%増の1億120万台だった。Canalysは、2011年はデュアルコアプロセッサ、NFC、3Dディスプレイなどの新技術の採用で、ベンダーの競争はいっそう激化するとみている。
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