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サイバー検閲行う「ネットの敵」リスト発表 革命起きたチュニジアとエジプトは除外
国境なき記者団が毎年発表している「インターネットの敵」リストが発表された。中国やミャンマーなどが挙げられているが、革命の起きたエジプトとチュニジアは除外された。
国境なき記者団(RSF)はこのほど、ネット検閲を行っている国家を挙げた「インターネットの敵」リストの2011年版を発表した。
今年のリストで挙げられているのはミャンマー、中国、キューバ、イラン、北朝鮮、サウジアラビア、シリア、トルコ、ウズベキスタン、ベトナム。いずれもネットコンテンツの検閲や、政府に批判的な発言をしたWebユーザーを投獄するなど、Webにおける言論統制を行っている。
昨年まではチュニジアとエジプトもこのリストに入っていたが、革命を受けてリストから外された。ただしこの2国は、懸念が持たれるネット政策を取っている「監視対象」国のリストに入っている。
監視対象リストにはこのほか、リビアや、オーストラリア、韓国、フランスなども挙げられている。フランスは、違法ダウンロードを行ったユーザーのネット接続を停止する「スリーストライク法」やコンテンツフィルタリング法の導入により、今回リスト入りした。
RSFによると、世界のインターネットユーザーの3人に1人が自由なネットにアクセスできない状態にあり、少なくとも119人がネットで自由に意見を表明したことで投獄されているという。
「インターネットはチュニジアとエジプトの革命において重要な役割を果たしたが、オンラインの情報を統制し、批判的なコンテンツを削除しようとする政府は増えている。オンライン上の言論の自由を守り、サイバー活動家を保護することが一層必要とされている」
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