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クラウド向けソフト市場、2015年にはソフト市場全体の19%に――IDC調査
IDC Japanによれば、国内クラウドコンピューティング向けソフトウェア市場規模は、2015年にパブリック向けが2194億円、プライベート向けが2126億円になると見込まれる。
IT調査会社のIDC Japanは10月31日、国内クラウドコンピューティング向けソフトウェア市場予測を発表した。2015年にはパブリッククラウド向けで2194億円、プライベートクラウド向けで2126億円になると見込む。
パブリッククラウド向けソフトウェア市場では、2010〜2015年の年平均成長率が17.9%になると予測している。CRM(顧客関係管理)アプリケーションやコラボレーティブアプリケーションに加え、ERM(Enterprise Resource Management)アプリケーションなどを中心に高い成長をしていくという。2015年には国内ソフトウェア市場全体の中で9.7%を占めるまでに拡大すると見込む。
プライベートクラウド向けソフトウェア市場では、2010〜2015年の年平均成長率が35.2%になると予測。プライベートクラウド基盤の構築に必要な仮想化ソフトウェアやOS、システム/ネットワーク管理ソフトウェアなどを中心に成長していくとみており、2015年には国内ソフトウェア市場全体の中で9.4%を占めるまでに拡大すると見込む。また、パブリッククラウド向け/プライベートクラウド向けの両市場を合わせると、2015年にはソフトウェア市場全体の19.1%を占めると予測している。
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