NECは5月22日、スマートフォンなどモバイル端末のカメラで撮影した画像を認識し、関連情報を表示させる画像認識サービス「GAZIRU」(ガジル)を6月1日に発売すると発表した。価格は月額48万円から。
GAZIRUは、ユーザーがモバイル端末で撮影した商品や建物、パンフレットなどの写真を高精度に認識し、撮影物の関連情報を表示したり、Webリンクとして利用できるようにする法人向けサービス。撮影物の特性に合わせ、端末上のアプリでリアルタイムに認識を行う方法と、クラウドに画像を転送して認識処理を行う方法の2通りの使い方を用意する。
GAZIRUは、NECが独自開発した画像認識エンジンをモバイル向けに提供する。通常の画像認識技術は、顔認識や指紋認識などの各用途に特化したアルゴリズムが用いられるが、GAZIRUでは、大量の画像によって画像認識アルゴリズムを学習させる汎用性の高い画像認識エンジンを利用しているという。
会見では、ミニカーやジオラマの建物などをリアルタイムに認識し、その名称や関連情報を表示するデモも披露された。同社によれば、これらのデモでは「一般的に使えるレベル」とされる7〜8割を上回る高い認識精度を達成しているとのことだ。
企業が自社アプリにGAZIRUを組み込むことで、画像認識を活用した個人向けサービスを従来より簡単に実現できるようになるとして、自動車販売、不動産賃貸仲介、外食、観光などのBtoCサービス企業に売り込んでいく。
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