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Google、機械学習での美術・音楽生成を目指す「Magenta」プロジェクト
Googleが、機械学習システム「TensorFlow」を採用するアート生成機械学習アルゴリズムプロジェクト「Magenta」を立ち上げた。
米Googleでディープラーニングに取り組むGoogle Brain Teamは6月1日(現地時間)、機械学習による音楽や美術生成を目指すプロジェクト「Magenta」を立ち上げたと発表した。
Magentaは、同社が2015年11月に公開した機械学習システム「TensorFlow」をベースにしており、やはりGitHubで基本コードやサンプルを公開している。
同プロジェクトを立ち上げたダグラス・エック氏は、Googleの別のプロジェクト「DeepDream」にインスパイアされてこのプロジェクトを立ち上げたと説明する。DeepDreamは、画像内のパターンを検索して再構成する人工知能(AI)だ。
Magentaは、絵画と音楽を生成する方法を学ぶアルゴリズムを開発し、そのアルゴリズムで芸術的な作品を生成することを目指す。
エック氏は、Magengtaのパフォーマンスモデルで演奏しているというシンプルな楽曲を自身のYouTubeで公開した。
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GoogleはMagentaをオープンソースにすることで、開発者やアーティストの参加を促している。
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