Microsoftのスティーブ・バルマー前CEO、ビル・ゲイツ氏との関係やiPhoneを語る
MicrosoftのCEOを2014年2月に退任し、今でも同社の筆頭個人株主であるスティーブ・バルマー氏が、Bloombergのインタビューで同社創業者のビル・ゲイツ氏との関係や、ハードウェア事業について語った。
「ビル・ゲイツ氏とは、良い意味でも悪い意味でも兄弟のような関係だった」が、主にハードウェア戦略での意見の相違により「疎遠になった」──。米Microsoftの前CEO、スティーブ・バルマー氏は11月6日(現地時間)、米Bloombergのインタビューでそう語った(記事末に収録動画を転載した)。
2014年2月にMicrosoftのCEOを退任したバルマー氏は現在、2014年に買収したNBAのロサンゼルス・クリッパーズのオーナーであり、Microsoftの個人としての筆頭株主でもある。
「Microsoftはわれわれ2人を結びつけるものだった。(中略)だが、退任するまでに、徐々に疎遠になっていった」と同氏は語った。その主な原因は「ハードウェア事業がいかに重要かという点での基本的な意見の不一致」だったという。「私はSurfaceをプッシュしたが、取締役会は支持せず、スマートフォン事業への取り組みで(対立が)頂点に達した」(バルマー氏)
インタビュアーのエミリー・チャン氏にスマートフォン事業の失敗について問われた同氏は、「ハードウェア事業にもっと早く参入していたら、また、Microsoftが蓄積してきたPCのシステムやソフトウェアの資産ではモバイル市場で成功できないことに気づいていたら、と思う」と語った。
「(米AppleがiPhoneで実施したような)通信キャリアを通じてのサブスクリプションモデルを考察していればよかったと思う。私がかつて、iPhoneは高額過ぎて売れないだろうと語ったことが今でも良く引用されるが、Appleはサブスクリプションモデルを導入したことで成功した」(バルマー氏)
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