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JASRACがテレビCM 「店舗でBGM利用には手続き必要」と呼び掛け
JASRACがテレビCMを開始。JASRAC管理楽曲を店舗でBGM利用する場合、著作権の手続きが必要であることを周知する。
日本音楽著作権協会(JASRAC)は8月8日、市販のCDやネット配信された音源などJASRAC管理楽曲をBGMとして店舗で利用する場合、著作権の手続きが必要であることを周知するテレビCM「BGM手続き推進」編を、13日から北海道地区で、21日から四国地区でオンエアすると発表した。14日からWebサイトでも公開する。
CMではタレントの金子仁美さんが、「JASRACからのお願いです。お店でのBGM使用は著作権のお手続きが必要となります。お手数ですがJASRACまでお問い合わせ、お願いします」とアナウンス。「いい音楽をもっと。」というテロップを表示した後、「JASRAC」で検索するよう促す。「作詞者・作曲者などへの使用料の還元を通して、音楽文化の発展に寄与するというJASRACの信念を込めた」としている。長さは15秒。
JASRACは7月、JASRACの管理楽曲の利用手続きをしないまま違法にBGMに利用しているとして、北海道札幌市の理容店と香川県高松市の飲食店に対し、管理楽曲の使用禁止と損害賠償を求めて提訴したと発表している。同様の提訴はこれが初という。
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