終了したRSSリーダー「LDR」互換サービス開発へ、LDRファンのエンジニアが表明
「Live Dwango Reader」(LDR)と互換性のある新たなRSSリーダーを開発すると、エンジニアの荻野淳也さんが表明した。LDRの使い勝手を再現しつつ、「自分を含めたLDR難民全員を収容できる本格的なサービスにする」という。
8月末に惜しまれつつサービス終了したRSSリーダー「Live Dwango Reader」(LDR)と互換性のある新たなRSSリーダーを開発すると、エンジニアの荻野淳也(ogijun)さんが9月26日、ブログで表明した。LDRの使い勝手を再現しつつ、「自分を含めたLDR難民全員を収容できる本格的なサービスにする」という。
LDRの終了告知を受け、荻野さんは当初、自ら経営する会社でLDRを引き取ろうとドワンゴと交渉したが、譲渡には至らなかった。ただ、互換サービスの開発の支援は取り付けたという。
「どうしてもあのLDRの使い勝手を再現したい」としており、APIサーバやクローラも以前のLDRのアーキテクチャを踏襲して開発する計画。クロールも「帯域とストレージをどかんと買ってぶん回す」という。
「現時点ではいつ公開できるかはまだ約束できない」状態だが、本格的なサービスにする予定なので、「OPMLかldr.jsonかどっちでもいいけど保管して待っててください」としている。
営利事業にする予定で、オプションによる有料課金も検討するほか、「ヘビーユーザである自分ならではのビジネスを編み出す」といい、興味のある投資家には説明したいとしている。
荻野さんは「LDRはその抜きん出た高速性や操作性において、未だに他の追随を許さない。情報を閲覧するという目的についてこれほど考え抜かれた製品は他にどこにも見当たらない」とLDRを賞賛。SNSが普及する中、RSSリーダーの役割は終わったという声もあるが、「情報を『自ら取得する』人々の強力な武器であるLDRの役割はむしろますます重要になってきていたと思う」としている。
LDRは「livedoor Reader」として2006年、当時のライブドアがサービスを開始。ライブドアがNHN Japanと経営統合し、NHN JapanがLINEに商号変更した後も、LINEが運営を続けていたが、2014年にドワンゴが運営を引き継ぎ、「Live Dwango Reader」に名称を変更して継続していたが、17年8月31日にサービスを終了した。
LDRの後継サービスとしては、機能を引き継いだ新たなサービス「Live D Reader」を開発したいと匿名の開発者が表明し、9月中の開始を目指して利用希望者の登録を募っていたが、サービスはまだ始まっていないようだ。
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