Twitter、「レガシーAPI終了は無視できない技術上・事業上制約の結果」
API終了で「個人開発者など眼中にない」と批判されているTwitterが、終了の事情について「無視できない技術的および事業上の制約に直面しており、決断せざるを得なかった」説明した。
米Twitterは8月16日(現地時間)、予告通り「User Streams」を含む“レガシーな”一連のAPIを終了した。同社の製品担当ディレクター、ロブ・ジョンソン氏が公式ブログおよび従業員宛書簡(自身のTwitterアカウントで公開)でAPI終了について説明した。
同社は昨年12月、User StreamsやSite StreamsなどのAPIの廃止と、それに代わる新たなAPI、「Account Activity」の提供を発表した。ただ、Account ActivityはUser Streamsなどの機能を完全に再現するものではなく、これらのAPIによる機能を特徴としていた「Tweetbot」や「SobaCha」などのサードパーティー製クライアントアプリは機能を“ダウングレード”せざるを得ない。
ジョンソン氏は従業員宛書簡で、「今回のレガシーAPIの終了で、幾つかのアプリがダウングレードせざるを得ないことは認識している。だが、われわれは無視できない技術的および事業上の制約に直面しており、レガシーAPIを終了する必要がある」と語った。
「User StreamsとSite Streamsは9年以上もβ版として提供してきており、既にサポートしていない技術で成り立っている。(中略)今日のわれわれにとって、Twitter内の開発者の1%も使っていないこれらのAPIに完全に置き換わる新しいサービスの構築のためにリソースを使うのは現実的ではない」(ジョンソン氏の従業員宛書簡)
Twitterは、iOSおよびAndroid版公式アプリとWebアプリ(Twitter.com)の改善にリソースを集中するために、Mac版アプリ、Windows版アプリ、Xboxアプリなども終了している。
「われわれは、このAPI廃止の結果生じた痛みについてのユーザーからのフィードバックにも耳を傾けている。「#BreakingMyTwitter」ハッシュタグを頻繁にチェックしているし、多くのサードパーティー開発者とも話し合っている。ユーザーが公式アプリではなく、サードパーティーアプリを選ぶ理由を理解しようと努力しており、開発者ともこの変更についてより真摯にコミュニケートしていく所存だ」(ジョンソン氏の従業員宛書簡)
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