特集・RPAで仕事が変わる
働き方改革の“即効薬”? いま「RPA」が注目される理由(1/5 ページ)
ビジネスの世界に流行語コンテストがあったら、「RPA」は2018年度あるいは2017年度の大賞に選ばれていたことだろう。少なくともノミネートはされていたに違いない。それほど近年RPAの3文字を目や耳にすることが多くなっている。
RPAとは「ロボティック・プロセス・オートメーション」(Robotic Process Automation)の略で、直訳すれば「ロボットによるプロセス自動化」という意味だ。とはいえ鉄腕アトムやドラえもんのような、身体を持つロボットが仕事をしてくれるわけではない。まるでロボットがいるかのように、アプリケーションやシステムを自動で動かしてくれるプログラムに、既存の業務を代行させるという概念である。ここまでは知っているよという方も多いだろう。
ではなぜ近年RPAに注目が集まっているのか、そしてRPAは私たちの働き方をどう変えていくのか、解説していこう。
RPAで何ができるか
RPAの流行を前にして、「そもそもプログラムが自動で動くのは当たり前、なぜ新しい概念が必要なんだ?」と感じている方もいるのではないだろうか。仰る通り、プログラムにとって自動化など全く珍しい話ではない。ただ現在のRPAには、他のプログラムと明確に異なる点が1つある。それは「人間が扱うアプリケーションやシステムを、人間と同じように操作してくれる」という点だ。
社内のイントラネットから先月の売上データをExcelファイルでダウンロードする場面を考えてみよう。幸い社内イントラにはその機能があり、Webブラウザを開いてメニューをたどって行けば良い。ダウンロード画面が開いたら、先月の1日から月末までの日付と、あなたの担当商品(あるいは担当エリアかもしれない)を設定して「実行」ボタンを押せばOKだ。数分後には、デスクトップ上にExcelファイルが現れていることだろう。
この作業を、プログラムで自動化するとどうなるか。売上データが格納されているデータベースに直接アクセスし、必要なデータを抽出するプログラムを書くというのが1つの方法だ。だが、あなただけが楽するために、忙しいシステムエンジニアの時間を奪うわけにはいかない。
仮にこの作業がそれなりに負荷の高いものだったとしても(あなたは営業サポートチームに所属していて、100人の営業員のために、1つ1つ担当エリア別の売上ファイルをダウンロードさせられているのかもしれない)、開発の費用対効果を立証し、「開発してあげます」という答えを引き出すまでには大きな手間暇がかかるはずだ。そこでRPAの登場である。
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