速報
野口聡一飛行士、SpaceXが年内打ち上げ予定の「Crew Dragon」に搭乗決定
NASAとSpaceXが年内にISSに向けて打ち上げる予定の宇宙船「Crew Dragon」初号機に、日本の飛行士、野口聡一さんの搭乗が決まった。3人の米国人飛行士と共にNASAケネディ宇宙センターから「Falcon 9」ロケットで打ち上げられ、6カ月のISS滞在に向かう予定。
米航空宇宙局(NASA)は3月31日(現地時間)、米SpaceXの有人宇宙船「Crew Dragon」の運用初号機に、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙飛行士、野口聡一氏(54)が搭乗すると発表した。Crew Dragonは年内に国際宇宙ステーション(ISS)に向けて打ち上げる予定だ。
JAXAは同日、野口氏がCrew Dragon搭乗に向けた訓練を開始したと発表した。Cerw Dragon初号機には、野口氏と共にNASAの宇宙飛行士、シャノン・ウォーカー氏、マイケル・ホプキンス氏、ビクター・グラバー氏が搭乗する。
SpaceXのイーロン・マスクCEOは1月、Crew Dragonの打ち上げ脱出システムテストが成功した際、第2四半期の打ち上げを目指すと語ったが、NASAの発表文では「targeted for later this year」となっている。
Crew Dragonは、NASAケネディ宇宙センターから「Falcon 9」ロケットで打ち上げられる予定だ。
NASAとSpaceXは2015年、ISSへの宇宙飛行士の商業輸送契約を交わした。NASAは現在、宇宙飛行士の輸送をロシア連邦宇宙局のソユーズ宇宙船に依存しているが、米企業の宇宙船が使えるようになれば、大幅なコスト削減につながる。
関連記事
- SpaceXの有人宇宙船、第2四半期に打ち上げるとマスクCEO
NASAとSpaceXが有人宇宙船の最終テストである打ち上げ脱出システムのテストを成功させた。イーロン・マスクCEOは記者会見で、4〜6月期には有人宇宙船を打ち上げる考えだと述べた。 - NASAとSpaceX、2020年初頭に米国製宇宙船でISSに人を輸送すると発表
NASAとSpaceXの2015年の契約で進められている「Crew Dragon」による宇宙飛行士のISSへの輸送計画について、NASAの長官が「2020年初頭には打ち上げる」と語った。2017年に予定されていた打ち上げは大幅に遅れている。 - 野口聡一さん、3回目の宇宙飛行 19年末から
宇宙飛行士・野口聡一さんの3回目の宇宙飛行が決まった。 - ISSに接続する商業宿泊モジュール「Axiom Station」、2024年立ち上げへ
米航空宇宙局(NASA)が、国際宇宙ステーション(ISS)に接続する商業モジュール構築計画を発表した。ヒューストンのAxiom Spaceが2024年に宿泊も可能な「Axiom Station」を立ち上げる。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.