2画面端末向けOS「Windows 10X」、新型コロナでまずは1画面端末にシフト
Microsoftのパノス・パネイCPOが、昨年10月に発表した2画面端末「Surface Neo」向けに開発中の「Windows 10X」を、1画面ノートPC向けにピボットしたと発表した。新型コロナウイルスでノートPCでクラウドに接続するニーズが増えたことを受けてのシフトだとしている。
米Microsoftのパノス・パネイCPO(最高製品責任者)は5月4日(現地時間)、昨年10月に発表した「Windows 10X」搭載の最初の端末は1画面端末になると予告した。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で変化しているニーズに応えるためという。
Windows 10Xは10月の発表では、オリジナルハードウェア「Surface Neo」のような2画面端末向けに開発していると説明されていた。その後、2画面だけでなく1画面のクラムシェル型ノートPCも対象であるといううわさはあった。
パネイ氏は、「世界は、昨年10月に2画面のWindows端末という新カテゴリーを発表した時とは全く違うものになってしまった。顧客のニーズを第一にするならば、顧客が今必要なものを提供することに集中しなければならない。顧客はかつてなくクラウドに依存しており、われわれはクラウド利用を快適にする方向にシフトすべきだと確信している。Windows 10Xの柔軟性のおかげで、顧客が新しい方法で働き、学び、遊ぶ方法を支援するためにクラウドのパワーを活用する1画面のWindows 10X端末にシフトできる。これらの1画面端末が、われわれが顧客に提供する最初のWindows 10X端末になる。2画面端末については、OEMメーカーとともに提供タイミングを引き続き検討していく」と語った。
パネイ氏は5月19日から48時間開催予定の「Build 2020」に登壇する予定だ。Windows 10Xについてもこのイベントで語ってくれるだろう。
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