Twitter、ニュースレター配信のRevueを買収 クリエイターの収益化を支援
Twitterがニュースレター配信サービスを手掛けるRevueを買収した。TwitterとRevueがシームレスにつながることで、例えば多数のフォロワーを擁するクリエイターはRevueで長文のニュースレターを配信し、Twitter上で購読者を募ることができるようになる。
米Twitterは1月26日(現地時間)、ニュースレター配信サービスを手掛けるオランダRevueを買収したと発表した。買収総額は公表されていない。RevueのサービスをTwitterとシームレスに接続することで、クリエイターがフォロワーに有償でより長いコンテンツを提供できるよう支援する狙い。
Revueはユトレヒト州に拠点を置く非公開企業。従業員数は10人以下ながら、Vox MediaやVentureBeatなど、プロのメディア企業も利用する有償のニュースレター配信サービスを提供している。サービスは、画像やリンクを配置しやすい編集ツールや購読状況の分析ツールなどで構成されている。
Revueのニュースレターの購読料は配信者が決められる。購読料の6%がRevueの手数料だったが、買収後は5%にする。また、これまでは無料版と、購読者数(最大4万人)に比例して高くなるPro版があったが、TwitterはPro版も無料にし、手数料のみ徴収する計画。
買収後、Revueは独立した子会社として存続するが、例えばTwitter上でフォローしている人のニュースレターに登録できるようにしたり、Twitter上でのクリエイターとそのフォロワーとの“会話”をホストする新たな設定を追加したりといった、クリエイターがフォロワーとつながるための新機能を追加していくという。Twitterは昨年12月、音声チャットルーム「Spaces」のテストを開始している。
Twitterは、この買収は「Twitterでの公の会話を強化し続けるための最初のステップにすぎない。専門家、キュレーター、ジャーナリスト、パブリッシャーなど、すべてのクリエイターがわれわれとともに進むことを歓迎する」としている。
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