速報
Facebook、偽情報対策でグループ規制を強化 違反が多いと削除も
Facebookがコミュニティサービス「グループ」の規制を強化する。ポリシー違反の多いグループに参加しようとすると警告メッセージで参加を思いとどまらせようとし、ポリシー違反を放置するグループは削除する可能性もある。
米Facebookは3月17日(現地時間)、プラットフォーム上のコミュニティサービス「Facebookグループ」(以下「グループ」)の安全性を強化するためのポリシー変更を発表した。グループは、新型コロナ関連の偽情報拡散や米議会議事堂襲撃をあおる投稿の温床になった可能性があり、問題視されている。
まず、グループへの投稿でポリシー違反を繰り返すユーザーは、一定期間どのグループにも投稿もコメントもできなくなる。また、友達をグループに招待することも、自分で新しいグループを立ち上げることもできなくなる。
ポリシーに違反する投稿が多いグループへの規制も強化する。多数の違反があるグループには警告ラベルが付けられる。新たなユーザーが問題のあるグループに参加しようとすると、警告メッセージが表示され、参加を思いとどまらせようとする。
ユーザーが既に参加しているグループで違反が増えると、そのユーザーのニュースフィードでのグループへの投稿の表示が減る。
また、グループの管理者あるいはモデレーターがポリシーに違反する投稿を何度も承認すると、グループ全体が削除される可能性がある。
関連記事
- Facebook、新型コロナワクチン接種を支援するツール開発 Instagramスタンプも
Facebookは、FacebookとInstagramで新型コロナのワクチン接種を支援するツールを提供すると発表した。また、ワクチンを接種したユーザーがInstagram上で体験をシェアするためのスタンプも提供する。 - 米大統領選の開票プロセスは不正だと扇動するFacebookグループ、削除前に35万フォロワー獲得
接戦となっている米大統領選で、ドナルド・トランプ氏を当選させるために「何でもする」というFacebookグループが公開され、暴力を推奨する投稿があるとして削除されるまでに約35万人のフォロワーを獲得した。 - Facebook、健康情報や暴力につながる「グループ」を規制するポリシー変更
Facebookが、「グループ」の規制を強化する。管理者不在のグループはアーカイブし、健康に関するアドバイスをするグループは非推奨に、暴力につながるグループは削除する。 - Facebook、陰謀論のQAnon関連グループを790削除、Instagramアカウント1万件を制限
Facebookが、コミュニティ規定の対象を拡大し、QAnonの関連グループやページを大量に削除し、Instagramアカウントを制限したと発表した。 - Facebook、「グループ」のプライバシー設定を分かりやすく “フィルターバブル”対策も強化
Facebookがこれまで「公開」、「非公開」、「秘密」の3段階だったグループの公開設定を「公開」と「非公開」にし、非公開グループを検索結果に表示するかどうかを管理者が決めるようにした。「秘密」という名称が誤解を招いていたため。 - Facebook、また米下院委員会から呼び出し グループの「非公開」や「秘密」設定のプライバシーで
Facebookグループの「非公開」や「秘密」設定がユーザーの誤解を招き、必要以上の個人情報を書き込ませるとして、米下院委員会がFacebookのザッカーバーグCEOに説明を求める書簡を送った。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.