検索
速報

Facebookのスマートグラス「Ray-Ban Stories」発売 299ドルから

FacebookはRay-Banと共同開発したスマートグラス「Ray-Ban Stories」を発表した。北米などで発売した。価格は299ドル(約3万3000円)から。写真や動画の撮影、通話などができるが、AR機能は搭載しない。

Share
Tweet
LINE
Hatena

 米Facebookは9月9日(現地時間)、「Ray-Ban(レイバン)」ブランドを擁する伊メガネ企業EssilorLuxotticaと開発したスマートグラス「Ray-Ban Stories」を発表した。価格は299ドル(約3万3000円)から。北米、英、伊、アイルランド、オーストラリアで発売した。

 rayban 1
Ray-Ban Storiesを装着したマーク・ザッカーバーグCEO

 同社はこのスマートグラスを第一世代と位置づけている。将来的にはAR機能を搭載する計画だが、Ray-Ban Storiesは一人称視点での写真や動画の撮影や音楽再生、電話をかけることなどが可能なだけだ。

 デザインはRay-Banらしいクラシックなレイバンスタイル(ウェイファーラー、ウェイファーラーラージ、ラウンド、メテオ)を基本に20のバリエーションがあり、レンズもクリア、サン、トランジション、度付きなどから選べる。

 rayban 2
レイバンスタイルの4種類の基本から20のバリエーションが選べる

 メガネフレームの両側の縁に埋め込まれた500万画素のカメラを、テンプル(ツル)にある物理ボタンか「Facebook、動画を撮って」などの音声で操作して一人称視点の写真や動画を撮影できる。撮影時には周囲の人に知らせるために白いLEDが点灯する。

 メモリを搭載しており、写真なら約500枚、動画は約30秒保存できる。

 rayban 3
テンプルにタッチパッドがある

 カメラは「Facebook View」というカメラアプリ(iOSおよびAndroid)と同期し、撮影した写真や動画はこのアプリで編集し、スマートフォン内の他のアプリ(FacebookのInstagram、WhatsApp、Messengerだけでなく、Twitter、TikTok、Snapchatなど)とコンテンツを共有できる。

 rayban 4
Facebook View(App Storeより)

 フレームにはスピーカーとマイクも埋め込まれており、Bluetooth経由でスマートフォンの音声を再生したり、通話したりできる。音量調整や一時停止はテンプルのタッチパッドで行う。スピーカーは、ビームフォーミング技術とノイズ抑制アルゴリズムにより、「専用ヘッドフォンに期待されるような通話体験」を提供するという。

 rayban 5
テンプル内に精密機械が詰まっている

 プロセッサは米QualcommのSnapdragon。バッテリー持続時間は撮影などを断続的に行った場合約6時間。充電は付属のケースでUSB Type-C経由で行い、完全充電に約1時間かかる。

 rayban 6
充電できるキャリングケースなどの付属品

 マーク・ザッカーバーグCEOは発表動画(記事末に転載)で、「われわれは長い間、メガネが次世代のコンピューティングプラットフォームにおける重要な役割を担うと信じてきた」とし、「これは究極のARメガネ開発に向けた重要な一歩だと確信している。究極のARメガネ構築のためにはまだ多くの技術が必要だ」と語った。ARメガネでは、道案内や離れた場所にいる誰かとのチェスプレイなどができるし、それ以上に離れた人々と体験を共有できると語った。


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る