デジタル・イエスタデイワンスモア計画
スマートスピーカーの成功を見ずに終わった「Chumby」が見せた可能性(1/3 ページ)
過去の魅力あるサービスやガジェットを温故知新的に改めて見直す本連載、第5回は小型のデスクトップデバイス「Chumby」(チャンビー)を取り上げる。
スマートフォン普及前に現れた「スマートデバイス」
Chumbyは、3インチクラスのタッチ操作可能なディスプレイと無線LAN経由でのインターネット接続機能を備えた小型の端末。時計や写真表示、音楽再生といった機能に加えて、インターネットに接続することで、天気やニュースなどさまざまな情報を入手できる。
米Chumby Industriesが開発、2008年に米国で発売されたのち、同年に日本でも発売。筐体は皮に覆われたぬいぐるみのような作りになっており、ガジェットらしからぬ見栄えや存在感も特徴の1つだった。
2008年といえば、日本初のiPhoneとなる「iPhone 3G」が登場した年、つまりスマートフォンの本格普及より前という段階だ。インターネットに接続してカスタマイズできるChumbyは、いまでいう「スマートデバイス」的な存在だったが、スマートフォン自体がまだ普及していない当時では、Chumbyをどう呼称して扱うべきかメディア内でも揺れていた記憶がある。
その機能はまさにスマートデバイスと呼ぶべきもので、「ウィジェット」と呼ばれるアプリケーションを自由に追加でき、ニュースや天気予報といった情報だけでなくTwitterやYouTubeの動画といったSNS的なサービスにも対応していた。なお、2008年はTwitterの日本語版がようやく登場、SNSといえば勢いを落としつつもまだmixiが隆盛、という時期だ。
仕様面でもUSBによる拡張機能や、オーディオ端子を使ったスピーカーへの音声出力に加えて、本体を握ると反応するスクイーズセンサー、本体の傾きを検知する3軸センサーといった入力インタフェースも備えるなど、今から振り返っても充実したスペックだった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
デジタル・イエスタデイワンスモア計画
当時としては早すぎた、もしくは理解されなかった過去の製品やサービスを取り上げつつ、今の時代にそれがどう生きているのか、今ならどんな使われ方があるのかという可能性を、温故知新で考えてみます。
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
「食事量は1日1200kcal以下、でも肥満」な人を14日間追跡調査 痩せない理由は……米コロンビア大などの研究
-
2
なぜ酒蔵の許諾なしに? 「VTuberコラボ日本酒」騒動、主催者が経緯説明 仲介者による調整で「準備進んでいると認識」
-
3
かっぱ寿司「配布前のコラボグッズ、フリマで買わないで」 プリキュアコラボ発表日に注意喚起
-
4
本物そっくり“AI生成レシート“が経費精算の脅威に マネフォ「自力で見破るのは難しい」 企業はどう備える?
-
5
「ペンギンを返して」→「3匹全部採用して」 批判殺到のSuica新キャラ、ファンアートが空気を変えた? SNSの声
-
6
「菜の花がおかしい」――イラストレーター制作うたうマラソン大会ポスターに指摘相次ぐ 事務局がAI使用明かす【訂正あり】
-
7
「iPhone Duo」純正ケース話題、「面白いけど高い」……1万4800円と2万4800円
-
8
「ランジェリーパープルじゃない」「買おうと思ってたのに」 iPhone 18 Pro/Pro Maxの色に落胆の声
-
9
幻の「ちいかわ」コラボ第3弾皿、捨てちゃうの? くら寿司に聞いてみた
-
10
藤井風のリサイタル、公式サイトがインターネット老人会すぎると話題 公民館のチラシみたいだけど東京ドーム開催
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR