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機械学習案件の売り上げが3倍に 画像素材サイト「PIXTA」がアノテーション部門設立
画像素材サイト「PIXTA」などを運営するピクスタは、画像にアノテーション(画像を説明する情報)を付与する専門部署を立ち上げたと発表した。背景には、機械学習案件での売り上げは1年で3倍に拡大した経緯があるという。
画像素材サイト「PIXTA」などを運営するピクスタは1月19日、画像にアノテーション(画像を説明する情報)を付与する専門部署を立ち上げたと発表した。海外開発拠点のPIXTA VIETNAMと連携し発足する。背景には、機械学習案件での売り上げが1年で3倍に拡大したいきさつがあるという。
同社ではこれまでも機械学習用素材として画像データの提供を行っていた。アノテーション付き画像も以前から提供していたが、提携企業に付与を依頼していたという。ピクスタ内で専門部門を発足したことにより、条件によっては従来の半分の期間での納品や約6〜7割のコスト抑制が可能になるとしている。
付与できるアノテーションは、バウンディングボックス(外接長方形)、キーポイント(骨格データ付与)、ラベリング(性別、カテゴリー、キーポイントなどのタグ付け)、ポリゴン、ポリライン、領域分割、オブジェクトトラッキング(動画アノテーション)など。これ以外のアノテーションにも対応でき、画像や動画、3Dデータの持ち込みにも対応する。
専門部門を発足した理由についてピクスタは「18年に機械学習用途として画像データを販売して以来、年々需要を拡大しており、機械学習案件での売り上げは1年で3倍に拡大している」と説明。アノテーションの付与を内製化することでより柔軟な対応を可能にし、今後も企業のAI開発に寄与したいとしている。
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