BuzzFeedのCEO、OpenAIのツールによるコンテンツ強化計画を社内メモで語る
CNETに続き、BuzzFeedもAIツールによるコンテンツ作成を検討しているとメディアが報じた。CEOは2月にもAIによるコンテンツを立ち上げると社内メモで語った。
米メディアのBuzzFeedは、ChatGPTを提供する米OpenAIのAIツールを使ってコンテンツを強化し、パーソナライズする計画だ──。米Wall Street Journalが1月26日(現地時間)、入手したジョナ・ペレッティCEOの社内メモに基づいてそう報じ、米The Vergeがそのメモ全文を添えて続報を報じた。
ペレッティ氏は、2023年には「AIにインスパイアされたコンテンツ」を公開し、「クイズ体験が向上し、コンテンツがパーソナライズされる」としている。同氏は、2月にはコンテンツを立ち上げるとし、そのプレビューを全社会議で共有するとメモに記した。
同氏は、AIにクリエイティブを支援させ、コンテンツを強化していくために、人間はアイデアや「素晴らしいプロンプト」を提供する役割を果たすと語った。
Wall Street Journalによると、ペレッティ氏は26日に開催された全社会議で、コスト削減のためにAIに依存し、低品質のコンテンツを作成するのはテクノロジーの誤った使い方であり、BuzzFeedははるかに創造的な方法を採ると語った。
BuzzFeedがどのような形でAIを取り入れるのか、メモ以上の詳細は不明だ。オンラインメディアとしては、米CNETが昨年11月ごろから経済記事作成にAIを使っていることが判明している。記事の多くに誤記があったことから、同メディアはAI記事の作成を一時停止しているが、問題を解決できたら再開するとしている。
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