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ファーウェイは自動車を造るのか造らないのか? 無名メーカーと組んだ「AITO」ヒットで疑心暗鬼が再燃浦上早苗の中国式ニューエコノミー(3/6 ページ)

Huaweiの2022年12月期決算発表会が開催された。日本を含む海外メディアの関心は、規制下でのビジネスや半導体調達の見込み、そしてカナダで拘束されていた孟晩舟氏が4月1日から輪番会長に就任する件に集中した。しかし中国メディアの関心は、同社の自動車製造への参入にあった。

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 Huaweiと自動車メーカーの関わりは、浅い順に以下の3パターンがある。

 1つ目は単純なサプライヤーとして、操作システムのHarmonyOSなどを含む、部品やシステムを供給する形。

 2つ目は、Huaweiが自動運転システムやスマートコックピットなど、スマートカーのソフトをパッケージとして提供し、車体製造や販売はメーカーが主導する「HI(Huawei Inside)」の形。

 HIは「自動車業界のインテル」を目指しており、ブランド名もIntel Insideにちなんでいる。提携先は、北京汽車集団傘下の新ブランド「極狐(ARCFOX)」、長安汽車傘下の「阿維塔科技(アバター・テクノロジー)」、広汽集団傘下の「広汽埃安(AION)」の3社がある。

 3つ目はHuaweiが開発や販売に関わる「華為智選(Huawei Select、以下HS)」の形で、最大の特徴は開発した自動車をHuaweiのスマートフォンショップで販売する点だ。スマートフォンショップでの自動車販売は遊休資産の活用策だが、その販売網の広さは既存の自動車メーカーを圧倒する。

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