ChatGPTで育児をちょっとラクにする:NEWS Weekly Top10
筆者には7歳の息子がいるのだが、「スーパーマリオメーカー2」や「はじめてゲームプログラミング」「マインクラフト」など、創作系のゲームが好きだ。それは良いのだが、毎日筆者に「どんなゲームを作ってほしい?」などと聞いてくる。正直、「なんでもいい」以外の答えはないのだが、それでは満足してくれなくて、ひねり出すのに困っていた。
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ITmedia NEWSにおける1週間の記事アクセス数を集計し、上位10記事を紹介する「ITmedia NEWS Weekly Top10」。今回は2023年4月8日から14日までの7日間について集計し、まとめた。
先週は「ChatGPT」を開発したOpenAI社のCEO、サム・アルトマン氏が来日。岸田首相はじめ、政府関係者などと懇談した。
政府自民党はAIにかなりポジティブで、アルトマンCEOと岸田首相の対談がこんなに早いタイミングで実現したことに、筆者は驚いている。この勢いが続けば、日本はAI利活用で他国に一歩先んじることができるかもしれない。
子供からの“困った質問”をGPTに丸投げしてみた
筆者も日々、仕事や生活にChatGPTを活用している。先日は、ChatGPTに愚痴を聞いてもらう方法を紹介したが、この週末には、ChatGPTを育児にちょっとだけ活用してみた。
筆者には7歳の息子がいるのだが、「スーパーマリオメーカー2」や「はじめてゲームプログラミング」「マインクラフト」など、創作系のゲームが好きだ。それは良いのだが、毎日筆者に「どんなゲームを作ってほしい?」などと聞いてくる。正直、「なんでもいい」以外の答えはないのだが、それでは満足してくれなくて、ひねり出すのに困っていた。
昨日は「マリオメーカー2でまじめなコースを作りたいんだけど、どんなのがいい?」と、さらに難しい質問をしてきた。まじめなコースって何……。答えに窮してふと思い立ち、ChatGPTに丸投げしてみることにした。
「あなたは任天堂のゲームデザイナーです。7歳の息子が『スーパーマリオメーカー2』で、真面目で特徴的なコースを作りたい」と言っています。あなたならどんなコースを息子にリクエストしますか?
最初の回答は「シンプルで分かりやすく、達成感のあるコース」など曖昧だったので、具体例を挙げるようお願いした。すると、コース名「ひみつのきのこの村」「セクション1: きのこの森」「セクション2: 地下の洞窟」「セクション3: 水中の滝」と、イメージがふくらむ回答が。なかなか良いのではないか?
息子に見せてみたら、「きのこの森」は作ったことがあるし、「滝」などはマリオメーカーでは表現できないギミックだから作れない、とのこと。ChatGPTは、息子の制作履歴やマリオメーカー2の機能の詳細は知らないのだ。そこで、「コースの名前のアイデアだけ」をリクエストしてみた。
回答は「ふしぎなキノコの森」「てんくうのハテナブロック」「かぜまかせのひこう船」「クッパのだいしんりん」「はこけんたんさく隊」「かいていのコインパレード」「さばくのピラミッドワールド」「こおりのうずしおラビリンス」「いせきのひみつのトンネル」「でんせつのマリオ城」。どれも楽しそうだ!
これを息子に見せたところ、イメージはふくらんだものの、具体的なコース像が思い浮かばないようだった。そこで彼に「自分でAIに聞いてみてもいいよ」と言ったところ、「スピードランは?」とGPTに質問。スピードランとは、走り続けながら障害をクリアする難しいコースの総称だ。
質問が曖昧だったのもあり、GPTの回答は要領を得ないものだったが、息子は一通り回答が得られて満足したのか、スピードランのコースを作り始めた。完成したコースは、GPTの提案とはまったく無関係だったが。
GPTを子供の教育に利用する例としては、漫画家のうめさんが、娘さんの作文のチューターをGPTにお願いした例が話題になった。そんな“まじめな”使い方でなくても、子供からの質問をそのままGPTに丸投げして、発想のきっかけにするのもアリかもしれない、と思ったできごとだった。
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