ニュース
資格試験“生成AIパスポート”誕生? 一般社団法人「生成AI活用普及協会」が開発中
生成AIの社会実装を推進する一般社団法人「生成AI活用普及協会」は、資格試験「生成AIパスポート」を開発していることを明らかにした。
生成AIの社会実装を推進する一般社団法人「生成AI活用普及協会」は5月22日、資格試験「生成AIパスポート」を開発していることを発表した。生成AIに関する知識やスキルを可視化する試験という。同日に開設した同団体の公式Webサイトで明かした。
開発中の生成AIパスポート試験では、生成AIに関する基礎知識や簡易的な活用スキルの可視化を目指す。AIを使ったコンテンツ生成の方法や事例、企業に求められるコンプライアンス、注意点などを問うという。企業・団体向け試験と、個人向け試験を作成する予定。試験の実施時期などは未定。
生成AI活用普及協会は5月に立ち上がった団体。生成AIを社会で活用していくために、スキルの習得・可視化を推進することが目的という。公式Webサイトでは「生成AI活用スキルの可視化は、企業における適正な人事評価に役立ち、会社員のキャリア形成や学生の就職活動などの一助になると考えている。官公庁や有識者、参画企業たちとともに、生成AI業界の新たな指標の創造を目指す」としている。
理事長は、日本ファイナンシャル・プランナーズ協会の設立者である井畑敏氏。理事として、三菱UFJ銀行の長田忠千代代表取締役専務や、社会保障経済研究所の石川和男代表、日本マイクロソフトの元業務執行役員である澤円氏などが参加している。
関連記事
- “生成AI”って結局みんな知ってるの? 一般認知度は46% PwC調べ
PwCコンサルティングは「生成AIに関する実態調査2023」の結果を発表した。それによると、「生成AIを認知しているか」聞いたところ、全体の54%が生成AIを「全く知らない」と回答したという。 - 「無いぞ、知名度」のSCSK、生成AIを全社導入 新規事業の創出など目指す
SCSKが、生成AIの全社導入を発表した。「Azure OpenAI Service」を使って構築したチャットAI「SCSK Generative AI」を活用。業務効率化や新事業の創出に役立てるという。 - 日立、生成AI専門部署新設 マイクロソフトと連携 プロンプトエンジニアも育成へ
日立が生成AIの活用を進める「Generative AIセンター」を新設。社内業務で利用する他、顧客向けのコンサルティングサービスも。 - 武蔵野美大の「生成系AIについてのメッセージ」が“分かってる感ある”と話題 冷静な分析と理解から利用ルールを論じる
武蔵野美術大が発表した「生成系人工知能についての学長からのメッセージ」が「分かってる」「素晴らしい」と話題だ。ChatGPT登場以降、各地の大学がその取り扱いについて立場を表明しているが、武蔵野美術大学は5個の観点から生成系AIの課題と扱いについて論じている。 - AIの「学習」と「推論」って何が違うの? “ハコ”に例えてカンタン解説
AIの「学習」と「推論」は何が違うのか。この違いを押さえておくことで、AIに関する議論をする際にもポイントが分かりやすくなるはずだ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.