勝手に付いたXの「青バッジ」、さっそく非表示にするアカウント続出 「わたしもインプレゾンビに?」「青バッジって伝染るの」
4日から、X上で「青バッジが勝手に付いた」という報告が相次いだ。一方、その青バッジをさっそく非表示にする人も続出。なぜ青バッジが敬遠されるのか。
4月4日から、X上で「青バッジが勝手に付いた」という報告が相次いだ。イーロン・マスク氏が予告した新施策の影響とみられるが、一方で「インプレゾンビみたい」と、青バッジをさっそく非表示にする人も続出している。
意図せず青バッジが付いたと報告しているアカウントには、シンガーソングライターの大石昌良(オーイシマサヨシ)さんや声優の緒方恵美さんといった著名人の他、エレコムなどの企業もあった。イーロン・マスク氏が予告していた「認証フォロワーが多いアカウントに有料機能を提供する」という施策が始まった可能性が高い(公式には未発表)。
Xの規約上、青バッジ(青いチェックマーク)が付くのは、同社のサブスクリプションプラン「Xプレミアム」(月額1380円〜)などに加入し、登録情報に不備がないなど、いくつかの条件を満たしたアカウント。無料プランと違い、「おすすめ」に表示される広告数が減るなどのメリットがある他、条件を満たせばポストの収益化も可能だ。
しかし収益化が始まった23年夏以降、閲覧数稼ぎを目的とした「インプレゾンビ」と呼ばれるbot群があちこちに大量発生。とくにトレンドなどは格好の餌食で、インプレゾンビのために特定のワードの投稿数が膨らむ実害も。Xユーザーたちを辟易させている。
インプレゾンビは、意図的に隠している場合を除いて基本的に青バッジ付きだ。このため対抗手段として、青バッジ付きの人を無条件で非表示にしたり、ブロックしたりするユーザーも増えた。逆にいえば、意図せず付いた青バッジのために弾かれるケースも出てくると予想される。
今回の無償青バッジについても、付与されたことを素直に喜ぶ人もいれば、逆に「インプレゾンビみたい」「なにこれ、祟り?」「さっそく、しまいました」(非表示にした)など、迷惑と感じた人も多い。中にはゾンビ映画に登場するウイルスに例えて「青バッジって伝染るの……」なんて声もあった。
Xのヘルプセンターには、「ブルーの認証済みバッジは、対象のアカウントが公共の利益にかなった、信頼に値するものであることを示しています」という文言がある。サブスクリプション導入前の記述が残っているだけかもしれないが、いずれにしてもXが“地に落ちた青バッジの信用”を取り戻したいのであれば、無償青バッジよりも先に、ゾンビを駆逐する策が必要だ。
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