アドビ、iPhone版「Premiere」を無料提供へ 動画編集アプリの本命なるか
Adobeは9月5日、動画編集ソフト「Premiere Pro」のiPhone版「Premiere」を9月末にリリースすると発表した。無料アプリとして提供し、ロゴなどの透かしなしで4K HDRの動画編集が可能だ。現在App Storeでアプリの予約を受け付けており、Android版についても開発中としている。
Adobeは9月5日、動画編集ソフト「Premiere Pro」のiPhone版「Premiere」を9月末にリリースすると発表した。無料アプリとして提供し、ロゴなどの透かしなしで4K HDRの動画編集が可能だ。現在App Storeでアプリの予約を受け付けており、Android版についても開発中としている。
iPhone版では、デスクトップ版で使用されている機能をスマートフォン向けに最適化。オーディオ波形を備えたマルチトラックタイムラインに対応し、動画・音声・テキストのレイヤーを無制限に追加可能。オーディオの反転、フリーズ、フィット、フィル、反転、リンク解除などに対応し、フレーム単位での編集が行える。
カラー調整用のAdobe Lightroomプリセットを用意するほか、動画のスピードや背景のワンタップ切り抜き、YouTubeやTikTok、Instagramなどへのワンタップ書き出しに対応する。各プラットフォーム向けに動画サイズを自動調整する機能もあり、動画のメイン部分をフレーム内に自動配置することもできる。高度な編集が必要な場合は、プロジェクトをデスクトップ版Premiere Proに送信可能だ。
AI機能として、Adobe Fireflyによる動画・画像・音声生成が可能。背景の拡張などにも対応する。また、テキストプロンプトと自身の声からサウンドエフェクトを生成できる「効果音生成」、ノイズの多い環境でもクリアなナレーションを録音できる「スピーチを強調」、字幕の自動生成機能も搭載する。
さらに、2000曲以上の無料・ロイヤリティーフリー音楽を含む、効果音、写真、グラフィックス、動画など、数百万のAdobe Stockアセットを無料で用意。100種類以上のAdobe Fontsも用意する。
なお、アプリは無料で利用でき、「Firefly」を利用するための追加クレジットや、クラウドストレージの容量追加などに対し課金が発生する。
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