「就活に生成AI利用」ほぼ全員に 面接で内容追及され困惑も

 2027年春に卒業予定の大学生らを対象に行ったアンケートで、就職活動で生成AIを「利用していない」とした割合は3%にとどまり、ほぼ全ての学生が就活で何らかの形で生成AIを活用している実態が、人事分野の調査研究機関HR総研(東京都千代田区)などの調査で分かった。学生はAIをエントリーシートの作成に使用することが多く、面接で記入内容について深く追及され答えに窮した経験がある大学生も5人に1人に上った。

 調査は今年6月、来春の入社に向け就活に励む大学4年生を対象にインターネットで実施し、346人が回答した。人材紹介会社のポート(東京都新宿区)が結果を公表した。

「利用していない」3年前は55%

 就活にAIを「利用していない」と答えた大学生は、25年春卒は55%と過半を占めたが、26年春卒は24%に半減。27年春卒ではさらに3%まで急減した。同社は「この3年間で生成AIは、一部の学生が試すツールから、ほぼすべての学生が利用するツールへと位置づけが変わった」と分析している。

 学生はいま、就活のどんなシーンで生成AIを使っているのか。「活用場面」を複数回答でたずねた質問で、最も多い回答は「エントリーシートの添削・改善」で6割を超えた。次いで「自己分析」が約5割。以下、企業研究、業界研究、エントリーシートの作成、面接想定問答の作成、面接用の回答作成・整理、メール文面の作成と続いた。

 エントリーシート作成時、AIを具体的にどう使うのかたずねたところ、「自分で作成したものをベースとして、ブラッシュアップや添削に活用した」(43%)との回答が最も多かった。以下、「AIがたたき台を作り、自分の経験や考えに合わせて修正した」(20%)、「AIが作ったものの一部を修正」(18%)などが挙がった。「AIが作ったものをそのまま使用」するとの回答も3%あった。

「半分以上、明確回答できず」2割

 ただ、面接官から深く追及された際、どこまで対応できたかをたずねた質問では、「半分程度」が18%に上った。質問に対し「ほとんど」「すべて」回答できなかったとする回答も数%あり、計2割が回答に窮していた。自分がイチから書いた内容ではないだけに、記憶に残りにくいこともありそうだ。

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