あなたにオススメの液晶ディスプレイはコレだ!!“画質”にこだわるデジカメユーザーのための液晶ディスプレイ術:前編(3/3 ページ)

» 2005年11月15日 00時00分 公開
[林利明(リアクション),ITmedia]
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低予算で選ぶなら

 ここまでで取り上げた4製品は、いずれも性能的には文句ないものの、いかんせん価格が高い。最も安いS2110Wでも9万9750円なので、そこまでの予算は取れないという人も多いだろう。

 もっと低予算で、しかもできるだけ色再現性に優れた液晶ディスプレイを選びたい人には、19インチSXGA(1280×1024ドット)の「FlexScan S1910」、「FlexScan S190」、「FlexScan M190」、または17インチSXGAの「FlexScan S170」、「FlexScan M170」あたりをオススメしたい。S1910、M190、M170は中間階調の応答速度を高めるオーバードライブ回路を、さらにM190とM170はオーバードライブ回路に加えてサラウンドスピーカーを搭載している。

オーバードライブ回路を搭載したSXGA(1280×1024ドット)表示対応19インチ液晶ディスプレイ「FlexScan S1910」

 いずれもVA系の液晶パネルを採用し、10ビット内部ガンマ補正を搭載するため、ほぼ正確な階調表現を期待できる。筆者は上記の製品を一通り試用してきているが、発色は十分に満足できるものだった。趣味としてデジカメ撮影やレタッチ、プリントを楽しむ人には、最適なモデル群である。参考までに、EIZOダイレクトの直販価格を列挙しておこう。

製品名税込み価格
FlexScan S1910-R*7万9800円
FlexScan S1907万4800円
FlexScan M1908万9800円
FlexScan S1705万4800円
FlexScan M1706万4800円
* S1910-RはPCリサイクルマーク貼付モデル
オーバードライブ回路とサラウンドスピーカーを搭載したSXGA(1280×1024ドット)表示対応19インチ液晶ディスプレイ「FlexScan M190」

番外編:現時点で最強の色再現性を誇るのは?

 ナナオの液晶ディスプレイには、完全にプロ向けの「ColorEdge」シリーズがある。そのハイエンドとなる「ColorEdge CG220」は、現時点では最強の発色性能を備えた製品だ。

Adobe RGBの色域に対応したWideUXGA(1920×1200ドット)表示対応22.2インチワイド液晶ディスプレイ「ColorEdge CG220」

 最大の特徴は、sRGB色空間よりも広い色域を定義したAdobe RGB色空間の色を表現できることである。さらに、ColorEdgeシリーズならではのポイントでもあるが、1台ごとに手作業でガンマ補正を行ってから納品されるため、初期状態で完璧に調整済みといってよい。

 このため価格は、実に70万円を超える。性能も最強なら価格も最強だ。興味と機会があれば、ショールーム&ダイレクトショップの「EIZOガレリア」や「EIZOショールーム」に足を運んで、実機に触れてみるとよいだろう。EIZOガレリアは、東京都千代田区丸の内の「EIZOガレリア東京」と、宮城県仙台市青葉区の「EIZOガレリア仙台」の2か所がオープンしており、大阪と福岡にも近く開設される予定だ(11月4日現在)。


 次回は液晶ディスプレイを中心とした「カラーマネジメント」を取り上げる。最小限の投資で構築するアマチュア向けの環境と、もう少しコストをかけた高精度な環境を紹介する予定だ。

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提供:株式会社 ナナオ
制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2006年3月31日