“Santa Rosa”になったLeopard搭載の新MacBook発売開始:サンタが来た!
アップルのコンシューマー向けノートPC「MacBook」がラインアップを一新し、「Santa Rosa」と新OS「Leopard」を採用した。
全モデルでLeopardを搭載、4Gバイトのメモリを搭載可能
アップルのMacBookがモデルチェンジし、ついにインテルのモバイル向け最新プラットフォーム「Santa Rosa」を採用した。チップセットがIntel 945GM ExpressからIntel GM965 Expressに変更されたことで、システムバスが従来の667MHzから800MHzに引き上げられ、メインメモリの最大容量が最大4Gバイトに倍増した。また、チップセット内蔵のグラフィックスコアが改められ、Intel GMA 950から次世代のIntel GMA X3100になったことで3D描画性能の向上と、グラフィックスメモリの最大容量が64Mバイトから最大144Mバイトまで(いずれもメインメモリと共有)増加したのが特徴だ。
細かいところでは、キーボードのファンクションキーに「Apple Keyboard」や「Apple Wireless Keyboard」のようにExposeやDashboadといった機能が割り当てられた。
加えて、OSも10月26日に発売が開始された「Leopard」がプリインストール済みで、家庭向けソフトウェアスイートも「iLife'08」に更新されている(同社広報によれば、10月26日出荷分からOSはLeopardに切り替わっているとのこと)。さらに、Apple StoreのBTOオプションでは4Gバイトのメインメモリ(2Gバイト×2)や容量250GバイトのHDD(5400rpm)が選択可能になった。
価格は据え置きで1部モデルではCPUやHDDも強化
3モデルで構成されるラインアップに変更はなく、最上位のMB063J/Bのみブラック、残りと2モデル(MB062J/BとMB061J/B)がホワイトという外観や、1280×800ドット表示の13.3インチワイド光沢液晶ディスプレイも共通だ。ただ、325(幅)×227(奥行き)×27.5(高さ)ミリとボディサイズは同じながら、重量は約2.31キロから約2.27キロに若干ではあるが軽量化した。
一方、MB063J/BとMB062J/BはCPUがCore 2 Duo 2.0GHzから2.2GHz(2次キャッシュは4Mバイトのまま)に引き上げられ、HDD容量はMB063J/Bが160Gバイト/5400rpm(前モデルは120Gバイト)にスペックアップしている(MB062J/Bは120Gバイトのまま)。そのほかのスペックはこちらを参照。
価格は前モデルを踏襲し、ブラックモデルのMB063J/Bが17万9800円、MB062J/Bが15万9800円、最下位のMB061J/Bは13万9800円と据え置きだ。ちなみに、現時点でApple StoreのBTOにおいてメモリを標準の1Gバイトから4Gバイトに変更すると+10万7100円、250GバイトのHDDにすると+1万9320円(MB063J/Bからの差額)となる。
関連キーワード
Mac | Leopard | Apple | MacBook | Mac OS X | Santa Rosa | Core 2 Duo
関連記事
新しいMacBookはスペック強化のマイナーバージョンアップ
アップルがMacBookの新モデルを発表した。グラフィックス機能の強化が期待されたが、Santa Rosaへの移行は見送られた。ただし基本スペックが向上する一方で価格は据え置き。Leopardへの助走――Mac OS Xの誕生からTigerまで
2007年10月22日、アップルの時価総額がIBMを抜いた。10年前に誰がこんな事態を想像しただろうか。アップルにとっての21世紀、それは革命の始まりだった。System 7で幕をあけた激動の1990年代(後編)
前回に続き、旧Mac OSの時代を具体的な機能とともに振り返ってみる。もしこの頃のMacを使っていたなら、あの“爆弾マーク”が日常風景の1つとして記憶されているだろう。System 7で幕をあけた激動の1990年代(中編)
MacとWindowsのシェア争いがメディアの最大の関心事だった時代、アップルは新たな地平を求めて奔走し、やがて自らを窮地へと追い込んでいく。System 7で幕をあけた激動の1990年代(前編)
System 7が登場した1991年からMac OS Xがリリースされるまでの10年。それはMacが大きく飛躍する一方で、アップルが窮地に追い込まれた激動の時代だった。理想と現実のギャップにあえいだ黎明期のMac OS
PC業界はWindows Vistaの話で持ちきりだが、今年はMac OS Xも「v10.5」――つまり5度めメジャーアップデートを迎える。“Leopard”と呼ばれるMac最新OSがリリースを目前に控えているのだ。この連載ではLeopardの全貌をさまざまな角度から解き明かしていく。Leopardに見るAppleとMicrosoftの共通点と相違点
ついにLeopardが発売される。Windowsユーザーの立場からみた「Leopard」はどのように映るのだろうか。動画で見る「Mac OS X Leopard」
Mac OS X Leopardのインストールがすみ、さっそく使ってみた。“次世代”のユーザーインタフェースを動画で紹介していく。Macに宇宙が広がった日――写真で見るLeopardインストール
待ちに待ったMac OS X Leopardがやってきた。早速、パッケージのビニールをむしり取り、アップグレードインストールしてみた。「Leopard」店頭デモで確認しておくべき機能は?
いよいよ発売される次世代Mac OS「Leopard」。その魅力を挙げていくとキリがないが、量販店でデモを見かけたらまずチェックしたい機能を紹介しよう。雨が降ってもやっぱり熱い、Leopard祭りを振り返る
先週末に待望の「Mac OS X 10.5 Leopard」が解禁した。アップルストア銀座では、雨の中ひとり夜を明かす人や、二人三脚で発売にのぞむ中学生、徹夜作業で異常なテンションのスタッフさんなど、いろいろな人間ドラマが展開されていた。今夜の星空は「Leopard」で――雨の中300人を超える列
「Mac OS X 10.5 Leopard」の店頭販売が始まった。アップルストア銀座には300人を超える長蛇の列ができ、最新OSのリリースを祝う歓声が上がった。今年はMacの当たり年だっ!――ビックカメラ有楽町店で「Leopard」が発売
何かと話題のMac OS X「Leopard」がついに店頭販売された。東京はビックカメラ有楽町店の発売記念イベントをのぞいてみた。銀座まで目と鼻の先、だけどアキバでLeopardを買う!
秋葉原でもMac OS X Leopardが販売開始。降りしきる雨の中、ヨドバシカメラではゲストを招いてのカウントダウンイベントが開催された。MacでYouTubeから動画を保存したい
YouTubeから動画を保存する場合、Windowsではフリーツールを活用すれば簡単だが、さてMacではどうなのか。実はWindowsより簡単だったりするんだな。Macで“アレな動画”はちゃんと再生できるのかな?
ネットで利用されるさまざまな動画形式。それらすべての再生環境を整えるのはWindows環境でも一苦労だが……Windowsで楽しんできた動画コレクション、Macでもいままで通り再生できるの?トップブロガーたちによる「新MacBook Pro」速攻&即興レビュー
発表されたばかりの最新MacBook Proを有名ブロガーが集まる「Sblog Dinner」に持ち込み、触って、試して、語ってもらった。新MacBook ProのSanta Rosa度は?――ソボクな疑問をぶつけてみた
見た目はそのままにSanta Rosa世代のアーキテクチャを採用した新MacBook Pro。どの辺が進化したのかをアップルが語った。連載:ちょっと気になる入力デバイス 第13回
軽・薄・短の無線キーボードに陶酔する――「Apple Wireless Keyboard」連載:ちょっと気になる入力デバイス 第12回
極薄キーボードの機能美に酔う――アップル「Apple Keyboard」
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.