Web限定タブレットPCもMontevina SFFを採用――「FMV-BIBLO LOOX P」:2008年PC秋冬モデル
富士通の直販サイトWEB MARTで限定販売されるタブレットPC「FMV-BIBLO LOOX P」は、インテルの最新低電圧版プラットフォームに対応し、基本仕様を強化した。
ボディはそのままにプラットフォームを世代交代
富士通は8月20日、同社直販サイトの「WEB MART」で限定販売されているモバイルタブレットPC「FMV-BIBLO LOOX P」の2008年秋冬モデルを発表した。同日より受注を開始している。購入時に仕様をカスタマイズすることが可能で、価格は23万800円からだ。
FMV-BIBLO LOOX Pは液晶ディスプレイが回転するコンバーチブル型のタブレットPC。モデルチェンジの特徴は、Montevina SFFの開発コード名で知られるインテルの最新低電圧版プラットフォームに対応したことだ。前モデルはCPUに超低電圧版Core 2 Duo U7600(1.2GHz/FSB 533MHz)、チップセットにIntel 945GMS Expressを採用していたのに対し、CPUを45ナノプロセスルールで製造される超低電圧版Core 2 Duo SU9300(1.2GHz/FSB 800MHz)に、チップセットをIntel GS45 Expressに変更した。これらは通常のCore 2 Duoやチップセットより小さなスモールフォームファクタを用いている。
グラフィックス統合型チップセットの変更にともない、グラフィックス機能はIntel GMA 950からIntel GMA 4500MHDに強化された。メインメモリは最大2Gバイト(2Gバイト×1)で、PC2-4200からPC2-5300に高速化している。データストレージはHDDが増量され、80Gバイト/120Gバイトの1.8インチHDDもしくは64GバイトのSSDを選択可能だ。光学ドライブは内蔵せず、カスタマイズメニューでUSB接続のDVD±R DL対応DVDスーパーマルチドライブが用意されている。1280×768ドット表示に対応したノングレアタイプの8.9型ワイド液晶ディスプレイに変更はない。
ネットワーク機能は1000BASE-Tの有線LAN、FAXモデム、IEEE802.11a/b/g/n(11nはドラフト2.0)の無線LANを標準装備。Bluetooth 2.1+EDRを追加することも可能だ。インタフェース関連は、2基のUSB 2.0、ヘッドフォン、マイク、アナログRGB出力、TypeII×1のPCカードスロット、SDメモリーカードスロット(SDHC対応)、スライド式の指紋センサを備えるほか、ワンセグチューナーやポートリプリケータも追加できる。
ボディのデザインは従来機のものを継承している。本体サイズは232(幅)×167(奥行き)×34.5(高さ)ミリ、重量は約975グラム(SSD+軽量バッテリーパック装着時)だ。バッテリーパックL装着時は奥行きが186ミリ、重量は約1.14キロになる。バッテリー駆動時間は、軽量バッテリーパック(10.8ボルト 2600mAh)の場合がSSD搭載時で約4.6時間、HDD搭載時で約4.5時間、バッテリーパックL(10.8ボルト 5200mAh)の場合がSSD搭載時で約9.5時間、HDD搭載時で約9時間だ。
OSはWindows Vista Home Premium(SP1)がプリインストールされる。オフィススイートはOffice Personal 2007(SP1)を追加可能だ。
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