ニュース

“Nehalem”と“組み込み”で一気に攻勢をかけるIntel Developer Forum 2008(3/3 ページ)

秋以降の新製品ラッシュを控えて注目されるIDF 2008。初日に行われたゲルシンガー氏のキーノートスピーチでは、IntelがPCの次に目指す“市場”について紹介された。

前のページへ |       

超並列コンピューティングを実現するLarrabee

 2009年以降に登場する予定で、GPGPU市場をターゲットにした「Larrabee」については、SIGGRAPHでの発表内容が簡単に紹介されただけだったが、汎用メニーコアの特性を生かしてストリームコンピューティングの市場を狙った同製品の当初のターゲットはPC向けのグラフィックスカード市場になる。

 Larrabeeは、Intelにとっては久しぶりの単体GPUとなる予定で、先行するAMD(ATI Technologies)やNVIDIAと競合することになる。NehalemのデスクトップPC向けリリースと合わせ、2009年は、コンシューマーユーザーにとって選択の幅が一気に広がる年となりそうだ(掲載当初、GPUの記述で間違いがありました。ここに、おわびして訂正させていただきます)。

2008年8月初旬に米国サンディエゴで開催されたSIGGRAPHで概要が公開された「Larrabee」。プログラマブルな汎用コアがリング型のバスで接続されたメニーコアCPUとなっている
Larrabeeで可能になる処理の一例。透過処理や大量のオブジェクトが生み出す複雑なシャドウの処理など、膨大な計算を必要とする処理が現実的なシステムで可能となる
前のページへ |       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.