モバイルの“おいしいところ”集めました――モバイルコンピューティングPLAZA:CEATEC JAPAN 2008
CEATEC JAPAN 2008のモバイルコンピューティングPLAZAでは、国内メーカーのNetbookやモバイルPC、国内未発売のMIDなど、注目製品がめじろ押しだ。
未発売の日本メーカー発Netbookをいち早く体験できる
インテルと日経BP社によるブース「モバイルコンピューティングPLAZA」では、Centrino 2対応モバイルPCをはじめ、Atom搭載のNetbook、国内未発売のMIDおよび対応ソフトウェア、インテルのSSDやWiMAX/WiFiコンボモジュールなど、モバイルコンピューティング関連の製品を多数展示している。
中でも注目は国内メーカーの参入がいよいよ始まったAtom N270(1.6GHz)搭載のNetbookだ。東芝が10月下旬に発売する予定の「NB100」や、オンキヨーが10月10日に発売する予定の「SOTEC C101W4」を店頭に並ぶ前に触ることができる。特にNB100は来場者が次々と手に取ってボディの質感やキーボードの感触を確かめるなど、人気を集めていた。
ブース内ではパナソニックが「Let'snote」シリーズと「TOUGHBOOK」シリーズを大々的に展示しているのも目立つ。10月17日に発売する予定のハンドル付きモバイルノート「Let'snote F8」や、普段店頭で見かけることが少ない「TOUGHBOOK」の各モデルをじかに触って、ハンドルの機構や頑丈さを体感できる。また、パナソニックは2009年春に投入する予定のヘルスケア市場向けTOUGHBOOKも参考出展している。
海外製MIDとMoblin関係の展示も
国内未発表のMIDが複数展示されているのもポイントだ。Aigoの「MID P8860」、BenQの「Arie's」、Lenovoの「IdeaPad U8」といった海外製のAtom Z5xx搭載MIDを試用できる。これらのMIDはいずれも日本での発売予定が未定とされており、ブースのスタッフによると「今後の市場動向次第では国内で発売される可能性もある」とのこと。
MID用ソフトウェアの出展も盛んだ。ジャストシステムとオムロンソフトウェアはAtom搭載MID向けのLinuxディストリビューションである「Moblin」用に移植した日本語入力システムを参考出展。富士通ソフトウェアテクノロジーズはMoblin環境のMIDに音声通話機能とデータ通信機能を実装した展示を行なっている。そのほか、MIDをタッチパネル付きの多機能リモコンとして利用するデモや、Moblin上でワンセグ視聴・録画を行なうデモ、MIDでカーナビシステムを動作させるデモなどを実施している。
インテルは自社製品の優位性をアピール
インテルは自社のプラットフォームや製品のアピールにも注力している。Centrino 2/Centrino/Celeron搭載のノートPCを並べて、Blu-ray Disc再生時のCPU使用率と消費電力を比較するデモや、同社製SSDのパフォーマンスを示すデモを実施しているほか、WiMAX/WiFiモジュールをノートPCへの実装例とともに展示している。
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