「ハンドルがほしいといったのはユーザー」──Let'snote F8のコンセプトを語る
ワイドディスプレイに通常タイプのCore 2 Duoを組み合わせたCentrino 2と、新機軸満載の新シリーズ。しかし、一番訴求したいのは「ハンドル」という「F8」の不思議とは。
パナソニックは新シリーズも加わったLet'snote新製品説明会を行った。特に時間をかけたのが、4年ぶりの新シリーズとなったLet'snote F8のコンセプトだ。その内容についてパナソニックAVCネットワーク社ITプロダクツ事業部テクノロジーセンター主幹技師の谷口尚史氏が説明した。
谷口氏は、ユーザーがノートPCに求める機能に関するアンケート調査の結果を示し、上位3項目にランクされた「長時間バッテリー駆動」「軽量」「堅牢性」については、すでにLet'snoteが取り組んで実現しているとしたうえで、これらに次いでユーザーが求めている「持ち運びやすさ」「CPU、HDD、メモリ容量」「ディスプレイ解像度」の項目を満足させるために、新しいラインアップでは「可搬性の向上」「パフォーマンスの向上」「大画面液晶の採用」とこれまでのLet'snoteのコンセプトである「軽量」「長時間駆動」「タフ」との両立を目指したと述べた。
このようにしてコンセプトが決められたLet'snote F8を、谷口氏は「余裕のパフォーマンスと使いやすい大画面液晶ディスプレイを搭載しながら、簡単に安心して持ち運ぶことができるモバイルノートPC」と表現している。
「大画面液晶」については、Let'snoteシリーズで初めてとなる14.1型ワイド液晶ディスプレイを搭載し、1440×900ドットとLet'snote「R」「W」「T」の1.68倍となる情報量を表示できることが紹介されたほか、「可搬性の向上」については、パームレストの手前に搭載された本体一体化のキャリング用ハンドルについて、持ちやすさと握りやすさを追求した手になじむカーブ型を採用したと谷口氏から説明された。
パフォーマンスの向上については、同日登場したほかのLet'snoteシリーズ(ただし、“Y8”は除く)でも導入されたCentrino 2がLet'snote F8でも採り入れられているが、CPUが「R8」「W8」「T8」で搭載されている超低電圧版のCore 2 Duo SU9300ではなく、通常タイプのCore 2 Duo SP9300を搭載しているのが特徴だ(チップセットと無線LANモジュールは4シリーズで同じIntel GS45 ExpressとIntel Wireless WiFi Link 5100AGNの組み合わせ)。
谷口氏は、従来モデルのLet'snote W7に搭載されていた動作クロック1.2GHzのCore 2 Duo U7700と動作クロック2.26GHzのCore 2 Duo SP9300を搭載したLet'snote F8のそれぞれで測定したベンチマークテストの結果を比べ、Let'snote F8がほぼ2倍となるデータを示している。
製品発表会では、インテル代表取締役社長の吉田和正氏も登場し、インテルの技術とパナソニックの技術によってモバイルノートPCが進化していくと述べて、両者の強い協力体制をアピールした。
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