3波W録+フルHD液晶+AVCREC+BD搭載──「FMV-DESKPOWER LX/D90D」の実力は:AV機能“ほぼ全部入り”(3/3 ページ)
富士通の「FMV-DESKPOWER LX/D90D」は、デジタル3波W録+フルHD液晶+AVCREC機能+BDを搭載する液晶一体型PCだ。「そういえばPCだった」と我に返るほどデジタルAV機器らしい特徴を備えている。
パワフルなCore 2 Duo E7500と4Gバイトメモリを標準搭載
ベンチマークテスト | FMV-DESKPOWER LX/D90D | |
---|---|---|
PCMark05 | PCMark | 5860 |
CPU | 7196 | |
Memory | 5574 | |
Graphics | 3045 | |
HDD | 5992 | |
3DMark06 (1280×1024ドット) |
3DMark Score | 1190 |
SM2.0 Score | 356 | |
HDR/SM3.0 Score | 478 | |
CPU Score | 2391 | |
FINAL FANTASY XI Official Benchmark 3 |
Low | 4378 |
High | 3124 |
一般的に国内大手メーカー製の“テレパソ”というと、装備充実のハイエンドモデルという位置付けにありながら、CPUはやや低グレードのものを採用する例がある。そういった場合、テレビを視聴する、インターネットを利用するなどシングルタスク時はまったく問題がなくても、DVD書き込み中にテレビ録画が始まり、さらにインターネットで調べものをする──というようなマルチタスク利用時はもたついてしまうことがある。
この点、LX/D90DはIntel G45 ExpressチップセットとデュアルコアのCore 2 Duo E7500(2.93GHz/FSB 1066MHz/2次キャッシュ3Mバイト)、4GバイトのDDR3 SDRAMを搭載し、かなりパワフルだ。OSはWindows Vista Home Premium(SP1)の32ビット版なのでメインメモリの総量すべてを利用できるわけではないが、一般用途において動作のもたつきを感じることはほぼないだろう。
グラフィックスは、Intel G45 Expressチップセット内蔵のIntel GMA X4500HDとなる。3D描画性能はそれほど高くはないものの、映像再生時に効く動画再生アクセラレーション機能が本機においてはかなり有効だ。再生時のCPU使用率を大幅に低減してくれる。
このほか、高音質化技術「MaxxAudio」を採用し、豊かなサウンドが楽しめる内蔵スピーカーも含め、設置時に接続するケーブルは電源ケーブルとテレビアンテナのみという“すっきり設置”を実現する。無線LAN(IEEE802.11b/g/n、nはドラフト2.0準拠)も内蔵するので、家庭に無線LANルータがあるなら、デスクトップPCながらLANケーブルを接続する必要もない(1000BASE-T対応の有線LANも、もちろん装備する)。録画機能付きのデジタルAV機器としてリビングルームなどに設置するなら、これらの特徴はかなり大きなポイントの1つになるだろう。
ディスプレイ下部にある電源ボタンのとなりにある「画面オフ」ボタンやテレビやBlu-rayコンテンツ再生時などにアクセスランプを自動消灯する機能なども備える。画面オフボタンは、PCを動作させたままディスプレイとスピーカーをオフにする省エネ機能で、予約録画や録画データの変換時、メディア記録時などに利用するシーンが多そうだ。今後、ソニー製テレビ「BRAVIA V5シリーズ」やナナオ製液晶ディスプレイ「FlexScan EV2333W-H」のような人感センサーの導入などにも期待したい。
LX/D90Dは、デジタル3波対応のダブルチューナーとフルHDの液晶ディスプレイ、さらにBlu-ray DiscドライブとAVCREC機能と、現在望まれるデジタルAV機能“ほぼ全部入り”の仕様とともに、配線が少なく、設置も簡単であるのが大きな特徴だ。例えば、少人数家族のリビングルームやプライベートルーム、あるいは親や家族向けとしてAV機器の導入を計画する人に、一般AV機器とともに選択肢に加えてもらいたい「これ1台で済む万能デジタルAV機器」であるといえよう。
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