これが“最高峰”の次世代マシン――ツートップ「VIP i7980UD3R」:Gulftownでぶん回せ(2/2 ページ)
ツートップの「VIP i7980UD3R/GTX285」は、“Gulftown”ことCore i7-980X Extreme Editionを搭載したハイエンドモデルだ。6コア12スレッドの実力を試す。
Core i7-980X Extreme Editionの性能に文句なし
Core i7-980XとGeForce GTX 285の組み合わせとなれば、それだけで性能的に不満を感じるはずはないと容易に想像できるが、実際にベンチマークテストを実施してそのパフォーマンスを確かめてみた。なお、6Gバイトのメインメモリを有効に利用できるよう、OSには64ビット版のWindows 7 Ultimateをインストールしている。
計測したのはPCMark05、PCMark Vantage(x64)、3DMark 06、3DMark Vantageといった定番ベンチマークプログラムのほか、ゲーム系のFINAL FANTASY XI Official Benchmark 3とLOST PLANET体験版&ベンチマークDirectX 10版(64ビット)、THE LAST REMNANT体験版&ベンチマークだ。標準では1280×1024ドット(32ビット)で計測しているが、このうち3Dゲーム系のベンチマーク(LOST PLANET体験版&ベンチマークDirectX 10版、THE LAST REMNANT体験版&ベンチマーク)では1600×1200ドット(32ビット)でも計測している。
なお、Windows 7のエクスペリエンスインデックスをチェックしてみると、各スコアはCPUが7.8、グラフィックスがデスクトップと3Dゲームともに7.3、メモリが7.8で、HDDが5.9という結果になった。さすが最高峰CPUを搭載するだけある。一方、HDDスコアが低いのは仕方のないところで、より高い性能を求めるならSSDへの換装を検討したい。この手のニーズを受けてBTOメニューにもインテル製の高速SSD(80Gバイト/160Gバイト)が用意されており、SSDを導入すれば価格はやや高くなるものの完全に死角のないマシンに生まれ変わるはずだ。
各種ベンチマークテストのスコアは、非常に高いレベルの結果となっており、さすがGulftownといったところだろう。なお、3DMark VantageではCPU Test2でのハングアップ回避と12スレッド実行に対応するパッチを導入しバージョンが1.0.2となっているので、それ以前のバージョンのスコアと直接比較できない点に注意してほしい。この対応パッチを当てると6コア12スレッドに対応するためCPUのスコアが一気に跳ね上がった。このことからもGulftown対応環境が整ってくれば、既存のハイエンドCPUを一気に引き離すポテンシャルを持っていると分かる。非対応の環境でもハイレベルのスコアを叩き出していることを考えれば、今買っておいても損はないと思わせるに十分だ。
以上、ツートップのi7980UD3Rを紹介してきたが、25万9800円の標準構成をそのまま使っても性能はまさに“文句なし”で、あらゆる用途で満足できるパフォーマンスを発揮することは間違いない。USB 3.0やSATA 3.0といった次世代インタフェースに標準で対応している点も見逃せないところだ。今後新しいCPUが登場しても、今i7980UD3Rを選んでおけば、かなり長い間、性能面ではまったく不満のない環境が保証されるだろう。これからメインマシンを新調しようと考えている人には是非おススメしたい1台だ。
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